映画関連資料の保存と活用をテーマにしたイベント「全国映画資料アーカイブサミット2020」が、6月30日にオンライン上で開催されることになった。国内のメディア芸術分野の資料保存・活用を目指す文化庁の「アーカイブ中核拠点形成モデル事業(撮影所等における映画関連の非フィルム資料)」の一環だ。
もともと3月13日、14日に都内のオフイベントと企画されていたが、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を受けて中止となっていた。今回はプログラムを組み直し、さらに時間を短縮してオンラインに場所を移したものである。
当日は3部構成で、長さ約5時間とかなりのボリュームとなる。「映画資料の保存対策と防災」と「映画資料のアーカイブと公開に関する権利の課題」のふたつのセミナーのほか、プレゼンテーションとシンポジウムが実施される。
プレゼンテーションとシンポジウムには、東映京都スタジオ、松竹大谷図書館、調布市立図書館といった既に活動に実績を持つ組織の担当者が登壇する。映画資料所蔵館の課題の共有とその改善をテーマに話す。
文化庁は現在、急速に消失・散逸が進んでいるとされる映画やアニメ、マンガ、ゲームなどの資料の保存に向けた活動をしている。現在は、資料保存と活用の仕組み作りの調査研究を進めている。
2018年からは京都太秦を拠点にしたアーカイブ整備を目指し、映画関係資料をデジタルアーカイブ、ネットワーク連携が大きなテーマとなっている。今回のイベントでは、そうした動きへの言及もありそうだ。
イベントはZoomにてオンラインライブ開催、参加無料だが、事前登録が必要になる。さらに定員は200名だ。先着順で受け付ける。
全国映画資料アーカイブサミット2020
https://www.vipo.or.jp/news/24278/
2020年6月30日(火)13:00~18:00
定員 200名(事前予約制、先着順)
参加費: 無料