ポスター・チラシからパンフレットまで、映画資料保存でオンラインカンファレンス開催

映画

 映画やアニメ、マンガ、ゲームなど大衆文化の資料を残していく動きが21世紀になって活発化している。映画分野では近年、作品やフィルムだけでなく幅広い資料を残す動きが始まっている。
 そうした活動を多くの識者が報告し、討論するカンファレンスが2023年1月30日にオンライン上で開催される。文化庁が主催する「全国映画資料アーカイブサミット 2023」だ。過去に3回実施されてきたが、オンラインでの開催は初になる。

 当日は朝の10時半から17時5分まで、約6時間半にわたり6部構成で実施される。映画資料所蔵館担当者、映画宣伝デザイナー、映画館担当者、デジタルアーカイブ事業者、法律家など。セミナー、講演、シンポジウムなど様々な観点から映画資料の保存やその方法、課題などを考える。
 冒頭は映画資料所在地情報検索システム(JFROL)の開発現場から報告する。さらに宣伝素材の価値につて考える「映画宣伝デザイナーの視点 映画への道しるべ」、映画館独自の広報ツールや法律。デジタル化、連携などがテーマになる。
 かなり重量級のカンファレンスだが、参加費は無料だ。ただし定員は500名、1月27日17時までの事前登録が必要だ。

 「全国映画資料アーカイブサミット」は文化庁のアーカイブ中核拠点形成モデル事業として、過去3回開催されてきた。この事業は歴史的・文化的価値のある文化関係資料の散逸や消失を防ぐことを目的としている。特に映画関連の非フィルム資料にフォーカスしている。
 映画やアニメーション、書籍などの作品自体の保存は、近年関心が高まっている。一方で制作素材や関連資料の保存はまだまだ見落とされがちだ。そうしたものは文化研究での活用などでも重要である。
 しかし今回のカンファレンスのテーマにもなっている宣伝ツールなどは時には大量に制作されてきたが、それだけに気軽に破棄されて実際にはほとんど現存じないといったこともある。今回のカンファレンスは、そうした現状への喚起の意味もあるはずだ。

「全国映画資料アーカイブサミット 2023」
2023年1月30日(月) 10:30~17:05(予定)
定員: 500名(事前登録制、先着順)
参加費:無料  申込先 https://www.vipo.or.jp/news/33054/

第1部:報告:映画資料所在地情報検索システム(JFROL)の新たな展開
1.JFROLの新たな連携・改修そして次のステップへ
2.資料整理のためのデータベース管理とJFROLへの連携
第2部:トーク「映画宣伝デザイナーの視点 映画への道しるべ」
第3部:セミナー
「ゲーム・舞台・音楽など隣接分野のアーカイブの動向と映画資料の著作権処理と最新潮流」
第4部:発表「映画館の視点 映画館が独自に制作する広報物と観客とのコミュニケーション」
第5部:セミナー「映画資料のデジタル化に関する基礎知識(仮)」
第6部:シンポジウム「映画資料を文化的リソースにー関係者の連携強化と今後の展開」

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