東京アニメアワードフェス2020、グランプリ作品発表 オンライン会議で選考

東京アニメアワードフェス2020グランプリ

 「東京アニメアワードフェスティバル2020(TAAF2020)」のコンペティション部門の各受賞作品が、3月31日に発表された。2020年は長編部門と短編部門の2部門から構成し、各部門グランプリと優秀賞が設けられた。
 長編部門のグランプリはアンカ・ダミアン監督の『マロナの幻想的な物語り』(ルーマニア・フランス・ベルギー)、優秀賞はザブー・ブレイトマン、エレア・ゴベー=メヴェレック両監督による『カブールのツバメたち』(ポルトガル・フランス・カナダ)だった。短編部門ではチェコのダリア・カシュチーヴァ監督による『娘』がグランプリに、優秀賞はレジーナ・ペソア監督の『トーマスおじさんの収支表』(ポルトガル・フランス・カナダ)である。

 応募作品は長編コンペティション部門が世界22ヵ国地域から29作品と、前回の20作品を超えた。短編部門は世界67ヵ国・地域から1054作品、こちらも昨年の773作品を上回る。
 受賞作品は2Dアニメやストップモーションへの高い関心と、近年の世界のアニメーション界の流れがTAAF2020にも表れた。長編部門の2作品はいずれも手描きで、短編部門の『娘』はストップモーション、『トーマスおじさんの収支表』も手描き作品だ。
 他にも受賞作品には、世界のアニメーションの流れが反映している。『カブールのツバメたち』がテーマにするタリバン政権下のアフガニスタンといった政治性や、受賞作のうち3作品がヨーロッパを中心とした共同製作であったりすることだ。

 東京アニメアワードフェスティバルは、東京国際アニメフェア内の東京アニメアワードのコンペティション部門を前身に2014年にスタートした。短編部門に長編部門が加わった現在のかたちになって今年で7回目を迎える。
 しかし今年度は世界的に広がる新型コロナウィルスの拡散防止のため3月13日~16日まで予定していた上映などのプログラムを中止している。そこでコンペティション部門の審査は、国内外の審査員をインターネットで結ぶオンライン会議によって実施された。

東京アニメアワードフェスティバル2020(TAAF2020)
https://animefestival.jp/ja/

【コンペティション部門 長編部門】
■グランプリ 
『マロナの幻想的な物語り』
監督:アンカ・ダミアン(ルーマニア・フランス・ベルギー)
■優秀賞
『カブールのツバメたち』
監督:ザブー・ブレイトマン、エレア・ゴベー=メヴェレック(製作国:フランス・ルクセンブルク・スイス)

【コンペティション部門 短編部門】
■グランプリ
『娘』
監督:ダリア・カシュチーヴァ(チェコ)
■優秀賞
『トーマスおじさんの収支表』
監督:レジーナ・ペソア(ポルトガル・フランス・カナダ)

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