KADOKAWA、海外ファン向けオンラインショップ「EJ ANiME STORE」開始

「EJ ANiME STORE」

 エンタメ大手のKADOKAWAは、映像や書籍・マンガなどのコンテンツだけでなく、キャラクターグッズでも世界展開を目指す。2020年1月3日に海外ファン向けのオンライン公式グッズストア「EJ ANiME STORE」をオープン。越境ECに乗り出した。
 ショップの名称は「ANiME」を盛り込むが、アニメだけでなく、マンガやライトノベル、ゲームなど日本のポップカルチャーがテーマになっている。様々な公式グッズを海外に向けて販売する。
 オープン時の販売対象エリアは、米国、フランス、スペイン、イギリスなどのヨーロッパ、台湾や香港など東アジア、オーストラリアなどの太平洋地域と全部で17ヵ国・地域。今後はさらに中国を含めた世界80ヵ国・地域まで拡大する予定だ。サイトは英語対応で日本円のみの取り扱いとし、決済方法はPayPALと各種クレジットカードになる。

 日本のアニメ・マンガ、ラノベの人気は近年ますます高まっている。作品に関連したグッズ購入への関心も広がっている。とりわけ種類が多く、クオリティの高い日本メーカーの商品は人気があるが、商品ライセンスの問題などから海外輸出はこれまで限定的だ。海賊商品が広がる原因のひとつにもなっている。
 そこで人気作を多く保有するKADOKAWAが自らショップを開設することで、需要を開拓する。オープン当初は、『この素晴らしい世界に祝福を!』、『デート・ア・ライブ』といった人気作品のフィギュアなどを並べた。

 KADOKAWAは、これまでも国内向けのECサイト「カドカワストア」を運営してきた。このサイトの海外からのアクセス数が近年急増しているという。2016年から直近4年間で約2.7倍にまでなった。北米やアジアを中心とした海外在住者のKADOKAWA作品と商品に対する関心の高さが裏付けられた。こうしたことも「EJ ANiME STORE」オープンの背景にある。
 サイトでは、「限定販売」「特典付き」をキーワードにすることで、出版社直営の特徴を活かす。プレミアム商品や特典付き商品は、海外ニーズが高いにも関わらず入手が困難なものの代表だ。またこうした商品は付加価値が高く、手数がかかる割には利益があがらないとされる越境ECの弱点を克服することにもなる。また他のECサイトとの差別化にもつながる。
 今後はKADOKAWA作品の商品だけでなく、他社作品も含めた展開も視野に入れる。日本のエンターテインメントを海外へ発信する拠点を目指す構えだ。

EJ ANiME STORE
https://ejanimestore.com/

関連記事

アーカイブ

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. ぼくらの七日間戦争
     毎年フランスで開催されるアヌシー国際アニメーション映画祭/MIFAは、新型コロナウィルス感染症の拡…
  2. アヌシー国際アニメーション映画祭
     アヌシー国際アニメーション映画祭が、中止されたリアルイベントに代わるオンライン映画祭の概要を明らか…
  3. 「アニメーターの仕事がわかる本」
     「アニメーターの仕事がわかる本」。最近僕の周りで「読んだ!」と言われる比率が圧倒的に高い本です。今…
ページ上部へ戻る