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KADOKAWA、海外ファン向けオンラインショップ「EJ ANiME STORE」開始
- 2020/2/16
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エンタメ大手のKADOKAWAは、映像や書籍・マンガなどのコンテンツだけでなく、キャラクターグッズでも世界展開を目指す。2020年1月3日に海外ファン向けのオンライン公式グッズストア「EJ ANiME STORE」をオープン。越境ECに乗り出した。
ショップの名称は「ANiME」を盛り込むが、アニメだけでなく、マンガやライトノベル、ゲームなど日本のポップカルチャーがテーマになっている。様々な公式グッズを海外に向けて販売する。
オープン時の販売対象エリアは、米国、フランス、スペイン、イギリスなどのヨーロッパ、台湾や香港など東アジア、オーストラリアなどの太平洋地域と全部で17ヵ国・地域。今後はさらに中国を含めた世界80ヵ国・地域まで拡大する予定だ。サイトは英語対応で日本円のみの取り扱いとし、決済方法はPayPALと各種クレジットカードになる。
日本のアニメ・マンガ、ラノベの人気は近年ますます高まっている。作品に関連したグッズ購入への関心も広がっている。とりわけ種類が多く、クオリティの高い日本メーカーの商品は人気があるが、商品ライセンスの問題などから海外輸出はこれまで限定的だ。海賊商品が広がる原因のひとつにもなっている。
そこで人気作を多く保有するKADOKAWAが自らショップを開設することで、需要を開拓する。オープン当初は、『この素晴らしい世界に祝福を!』、『デート・ア・ライブ』といった人気作品のフィギュアなどを並べた。
KADOKAWAは、これまでも国内向けのECサイト「カドカワストア」を運営してきた。このサイトの海外からのアクセス数が近年急増しているという。2016年から直近4年間で約2.7倍にまでなった。北米やアジアを中心とした海外在住者のKADOKAWA作品と商品に対する関心の高さが裏付けられた。こうしたことも「EJ ANiME STORE」オープンの背景にある。
サイトでは、「限定販売」「特典付き」をキーワードにすることで、出版社直営の特徴を活かす。プレミアム商品や特典付き商品は、海外ニーズが高いにも関わらず入手が困難なものの代表だ。またこうした商品は付加価値が高く、手数がかかる割には利益があがらないとされる越境ECの弱点を克服することにもなる。また他のECサイトとの差別化にもつながる。
今後はKADOKAWA作品の商品だけでなく、他社作品も含めた展開も視野に入れる。日本のエンターテインメントを海外へ発信する拠点を目指す構えだ。
EJ ANiME STORE
https://ejanimestore.com/