クランチロール世界有料会員数1000万人に迫る、ヒンディー語、伊語、スペイン語吹替版も開始

クランチロール

 日本アニメの世界配信をする動画配信プラットフォームのクランチロールの全世界の有料配信会員が間もなく1000万人に到達する見込みだ。クランチロールのプレジデントであるラウール・プリニは、2022年の暮れの挨拶として同社の2022年の総括を発表した。その中で有料会員数が1000万人目前であることを明らかにした。
 2022年はクランチロールにとって大きな節目の年となった。同じソニーグループのファニメーションと経営統合されることでビジネスの領域・規模も一段と拡大したからだ。有料会員数の急伸も旧ファニメーションを初めとする世界各地のグループ配信会社との事業統合が力を発揮したとみられる。アニメという特定ジャンルながら配信プラットフォームとして、グローバルな存在感を増している。

 クランチロールの配信事業は、作品ラインナップやサービスも拡大している。ラウール・プリニによれば、シリーズ作品と劇場映画の配信番組は1万8000時間分にもなり世界最大だという。またシーズンごとの配信作品は40~50タイトルと過去3年間で2倍になった。
 また2022年には新たにヒンディー語(インド)、イタリア語、スペイン語の吹替版の配信を開始した。字幕・吹替の言語が10を超える。こうした多言語対応も視聴者数の拡大に一役買っていそうだ。

 配信以外の事業では、旧ファニメーションで手がけていていた劇場配給が広がっている。世界配給を担当した『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』はグローバルでヒットになった。
 今後は2023年4月以降に世界公開される『すずめの戸締り』が注目される。クランチロールは、アジアを除く世界での配給権とマーケティング権を獲得している。北米ではクランチロール、中南米、オーストラリア、ニュージーランド、中東、一部のヨーロッパではクランチロールとソニー・ピクチャーズが共同で、さらに仏語圏、独語圏ではクランチロールとソニー・ピクチャーズ、フランスのワイルド・バンチ、ユーロズームが共同で配給する。グローバルな配給会社との取り組みの行方が関心を集めそうだ。

 ソニーグループ内のアニメ関連事業の再編は、ゲーム分野でも進んでいる。米国ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントのアニメ関連のゲーム事業もクランチロールに統合されている。これによりアプリゲーム『僕のヒーローアカデミア:最強のヒーロー』がクランチロール・ゲームズのラインナップとして提供されることになった。

関連記事

アーカイブ

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. 東宝×「World Maker」 
     2023年12月、東宝本社のゴジラ会議室に、ハリウッドの大物監督ジョーダン・ヴォート=ロバーツさん…
  2. 第2回新潟国際アニメーション映画祭
     今年3月に初開催されて話題を呼んだ新潟国際アニメーション映画祭が、2024年3月に第2回を迎える。…
  3. 「アニメーションの表現」
     2023年10月23日から11月1日まで開催されている第36回東京国際映画祭は、昨年より上映本数、…
ページ上部へ戻る