東京国際映画祭とTIFFCOM、2020年は同時開催 港区エリアを会場に

東京国際映画祭2019

 日本の映画界を代表する2つの国際イベント「東京国際映画祭」と「TIFFCOM」の開催日程が、このほど発表された。
 第33回東京国際映画祭(TIFF)が2020年10月31日(土)~11月9日(月)の10日間、TIFFCOM2020は11月4日(水)~6日(金)の3日間となる。TIFFCOM2020は、新たに「the Marketplace for film and TV in Asia」のタイトルを掲げたアジアを代表する国際フィルムマーケットである。

 2020年の大きなポイントは、TIFFCOMの開催スケジュールである。TIFFCOM東京国際映画祭の併催見本市を掲げながら、昨年、一昨年は映画祭と異なる日程で相乗効果を充分に発揮できなかった。2020年は映画祭の真ん中のウィークデイ3日間に設けられた。映画祭と見本市の人の行き来きや話題づくりにも大きな威力を発揮しそうだ。
 さらにTIFFCOMの会場も変更される。2017年から19年まで3年連続で使用された池袋サンシャインシティを離れて、東京港区のザ・プリンスパークタワー東京に移る。芝公園内にあるホテルは主会場である六本木、そして日比谷からも近隣である。より都心にも近く、アクセスは大幅に改善される。こちらも大きな効果が期待されそうだ。

 東京国際映画祭は1985年にスタートし、今年で33回目を迎える。30年以上の歴史を誇るアジアを代表する国際映画祭だ。2019年は世界42ヶ国・地域から180作品が公式上映された。近年はアニメーション映画にも力をいれており、2019年は企画部門も設けられていた。
 TIFFCOM は映画のビジネス面、特に海外展開を目指して2003年より開催されている。こちらもアジアを代表する映画・テレビ番組等の国際見本市に成長している。2019年は405以上の企業・団体の出展と1000名近い登録バイヤーが参加した。来場者数は世界56ヵ国・地域から延べ1万6217人となった。

東京国際映画祭 https://www.jcs.tokyo/ja
TIFFCOM  https://www.jcs.tokyo/ja

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