一般社団法人日本動画協会は、国内アニメ産業の全体像をまとめた「アニメ産業レポート」を毎年とりまとめている。昨年12月に刊行された最新版「アニメ産業レポート2019」のサマリー版が、このほど動画協会の公式サイトで公開された。
要約版は毎年PDF形式となっているが、今年も同じかたちで表紙を含めて全12ページ相当になる。サマリー版としているが内容はたっぷりで、誰でも無料でダウンロード出来る。
内容は各種と調査資料などにも引用されることが多い「アニメ産業市場」「アニメ業界市場」の規模の算出と推移。その内訳も含まれる。
さらに「テレビアニメ制作分数・タイトル数」、「劇場アニメ制作分数・タイトル数」、「劇場アニメ興行収入」、「アニメ配信市場規模」、「アニメビデオパッケージ市場規模」、「アニメ商品化市場規模」など十数個のグラフや表、その解説がある。また2018年のアニメ業界の概要や動向など、主要な論点も掲載する。
レポート本誌は厚さ約100ページで1万円(税別)とやや価格はするが、学生などの研究ではこちらの要約版でもある程度活用できるだろう。手早く現在のアニメ業界を知るにも力を発揮する。動画協会では、毎年英語版のサマリーも発行しているが、こちらは後日の公開になる。
また昨年まで本誌に掲載されていた過去1年間の作品と制作スタッフをデータ化する「アニメ全作品年間パーフェクトデータ」は、今年よりウェブ掲載に移行した。本誌を購入すると2018年1月1日〜2018年12月31日までに日本国内で発表されたテレビ、劇場、ビデオ作品のタイトル、公開日情報、主要スタッフ・キャスト情報にアクセス出来る。現在は「劇場」のみが公開されており、近日中に「テレビ」、「ビデオ」を公開する予定だ。
「アニメ産業レポート」
https://aja.gr.jp/jigyou/chousa/sangyo_toukei