ティアスタジオ運営のアニメ制作会社経営破たん「フラグタイム」など制作

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 アニメ制作の「ティアスタジオ」を運営する株式会社ネクストバッターズサークルが経営破たんした。企業信用情報の東京商工リサーチが2019年12月16日付けで伝えている。
 東京商工リサーチでは、同社は12月13日までの事業を停止して、12月中に破産申請をするとしている。負債総額は約4300万円、うち約800万円は約50名分のアニメーターへの制作委託であるという。

 ネクストバッターズサークルは、2013年に東京・杉並区に設立された。2017年の『ラブ米(コメ)-WE LOVE RICE-』をスタートに元請制作にも進出、その後は『ロード オブ ヴァーミリオン 紅蓮の王』(2018)、『なんでここに先生が!?』(2019)といったテレビシリーズを制作している。2019年にはさらに劇場版『王室教師ハイネ』、現在公開中の『フラグタイム』と長編映画も手がける。
 2018年3月には仙台スタジオを開設、事業拡張にも積極的だったが、本年11月頃からSNSなどでアニメーターへの報酬未払いなどの情報が書き込まれていた。今回の件に関して、公式サイトなどでの同社からの告知はされていない。

 『フラグタイム』の公式サイトでは、この件に関して「ティアスタジオ(株式会社ネクストバッターズサークル)の経営破綻に伴う、制作費に関する問合せ窓口の設置について」との告知を掲載している。
  「フラグタイム」製作委員会はネクストバッターズサークルへ制作費を支払っているが、制作関係者の一部に分配されていないことが判明したとしている。正確な情報を把握するための制作関係者の問合せ窓口を設置した。

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