「天気の子」米国公開 デイリー2位登場、初日興収1億7000万円

映画ビジネスのニュース

 2020年1月15日(水)、アニメ映画『天気の子』が、いよいよ北米公開を開始した。15日の興行収入は158万6217ドルで、日本円で1億7400万円。15日の全米興行収入のデイリーランキングで第2位だった。英語吹替え版・字幕版の双方での上映となったが、初日からの好スタートだ。
 同じの日の第1位は339万ドルの『1917』、第3位は『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』である。平日水曜日公開と変則的な公開ではあるが、ハリウッドの大作映画に伍してのトップランキング入りで、その存在感を充分に示した。
 
 新海誠監督の『天気の子』の配給は、前作『君の名は。』のファニメーションからアニメーション映画専門のGKIDSに代わっている。また前作の成功で知名度もあがったことから公開時のスクリーン数が『君の名は。』の331から、今回は1019に大幅に増えた。
 ただし初日の興行収入は、『君の名は。』の181万3781ドルをやや下回った。『天気の子』の上映レーティングが、『君の名は。』のPG(保護者の指導・説明が必要)より強いPG‐13(13歳以下の鑑賞には保護者の強い同意が必要)となったことも影響したかもしれない。
 15日と16日は、イベント上映も兼ねているため、17日(金)以降はスクリーン数がより絞られることになる。前作『君の名は。』の全米興行収入の最終成績は501万7247ドルであったが、これを超えられるかどうかが、当面の関心となりそうだ。

関連記事

アーカイブ

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. MIFA東京都ブース2023
     東京都がこの10月、11月に、アニメーション分野で海外進出を目指す企業や個人事業主に向けた連続セミ…
  2. 新潟国際アニメーション映画祭
     2023年3月に第1回が実施され好評を博した「新潟国際アニメーション映画祭」の第2回開催が、このほ…
  3.  日本のアニメが国内外で人気を博する一方で、アニメーション制作の現場の疲弊が進んでいる。慢性的な人材…
ページ上部へ戻る