スマホアプリゲーム大手のCygamesは、ゲームを起点の様々な領域にビジネスの拡大を図り、現在エンタメ業界の台風の目となっている。この6月1日には、新たに音楽・映像ソフトの企画・制作・販売・プロモーション、さらにアーティストマネジメントビジネスに進出ことを明らかにした。
Cygamesは2018年5月28日付で、音楽・映像事業子会社「株式会社Cymusic(サイミュージック)」を設立した。本社はグループ各社の集まる東京・渋谷区南平台の住友不動産渋谷ガーデンタワーに置かれる。
Cygamesは特に音楽分野への進出について、同社の主軸コンテンツであるゲームとの関連の深さを理由にあげる。またスマートフォンのスペックが向上により、現在はクオリティーの高い音楽が求められるようになっているという。そこでクオリティーの高い楽曲の制作するためにCymusicを設立した。
ただ新会社は音楽だけでなく、映像ソフトの企画・制作、発売及びプロモーションも挙げている。Cygamesは近年、アニメ事業部門を拡大し、アニメーション制作のCygamesPicturesも設立するなどアニメ領域のビジネスに力を入れている。今後は、映像ソフトビジネスも自社でマネジメントすることが可能になる。
国内のアニメビジネスは、深夜アニメを中心に映像ソフトが大きな役割を果たしている。近年は、ライセンスビジネスの拡大や動画配信もあり、その存在感がかつてほど大きくない。しかし、アニプレックスやバンダイナムコアート、エイベックスなど、映像ソフト会社はアニメビジネスの中核プレイヤーを演じている。
ゲーム関連で昨年3月に、映像ソフトも手がけるDMM picturesを設立している。今年3月にはやはり音楽レーベルのDMM musicをスタートした。ゲーム会社のmixiもアニメ事業にますます積極的になぅており、オンライン/スマホアプリゲーム系の企業のアニメ事業の進出、ビジネスの総合化は、今後もまだまだ続きそうだ。