「天気の子」がアジア太平洋映画賞で最優秀アニメーション賞に「秒速~」以来2度目

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 アジア太平洋地域の優れた映画が集まるアジア太平洋映画賞(The Asia Pacific Screen Awards (APSA))で、日本の新海誠監督の長編映画『天気の子』が最優秀アニメーション賞に輝いた。11月21日にオーストラリアのブリスベーンのコンベンションセンターで授賞セレモニーが開催され、この場で発表された。
 映画賞のアニメーション部門には、『天気の子』も含めて日本から他に石田祐康監督の『ペンギンハイウェイ』、それにイランの『THE UNSEEN』、韓国の『UNDERDOG』、ニュージランド・中国合作の『MOSLEY』の合計5作品がノミネートされていた。『天気の子』はこの中から最優秀を勝ち取った。

 アジア太平洋映画賞は、2007年にスタート、今年で13回目を迎えた。毎年、アジアやオセアニアを中心に広い地域を対象に長編映画、アニメーション、ドキュメンタリー、若者向けの映画などを集めて、最優秀賞や監督賞、脚本賞ほかで顕彰する。 
 アニメーション部門では、これまでに『ももへの手紙』(2012年)、『かぐや姫の物語』(2014年)、『百日紅 〜Miss HOKUSAI〜』(2015年)と多数の日本作品が最優秀賞を受賞している。さらに2007年の第1回の最優秀アニメーション賞は、新海誠監督の『秒速5センチメートル』だった。新海監督にとっては、12年ぶり2度目の受賞となる。
 また『天気の子』にとっては、初の海外映画賞での最優秀賞である。アジア太平洋映画賞は新海誠監督の名前を海外に広めたきっかけのひとつだっただけに、今回も海外での評価をさらに重ねるステップとして期待される。

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