Happy Elements、「ブレイブソード×ブレイズソウル」のグリモアを子会社化

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ゲーム・企画開発のHappy Elements株式会社は、ドリコムの子会社であるグリモアの全株式を取得することを発表した。2016年10月19日に契約を締結、10月31日に実行する。
ドリコムは、モバイルゲームやインターネット広告を手がけており、グリモアはその100%出資の子会社として2015年4月8日リリースしたスマートフォンアプリゲームの『ブレイブソード×ブレイズソウル』を運営している。グリモアの2015年9月期の売上高は2億1100万円、営業利益は1700万円である。Happy Elementsは、を通じて『ブレイブソード×ブレイズソウル』を獲得する。

中国・北京に本社を持つHappy Elementsは、モバイルゲームの開発・運営を中心とするエンタテイメント会社だ。設立当初より日本を重視しており、京都に開発拠点を設けて、日本市場向けにタイトルを開発してきた。異色のゲーム企業として知られる。
累計ダウンロード数450万の『メルクストーリア – 癒術士と鈴のしらべ –』や、同200万の女性向けアイドル育成ゲーム『あんさんぶるスターズ!』、『ラストピリオド – 終わりなき螺旋の物語 –』などのヒット作を展開する。しかし、タイトル数は限られており、M&Aを通じて、業績拡大を狙った。
Happy Elementsはグループ化することで、開発リソースの増強を図り、両社強みを活かし、さらなるオリジナルコンテンツの開発を進めるとしている。

一方で、Happy Elementsグループは、ゲームだけでなく、アニメの開発にも熱心だ。すでに『あんさんぶるスターズ!』の2017年のテレビアニメ化が発表されている。また2016年10月からはHappy Elements Asia Pacificによるテレビアニメ『アイドルメモリーズ』の放送がスタートしている。こちらの権利表記は(C)Happy Elements Asia Pacific K.Kとなっており、一社出資であることがわかる。
10月7日からは、『あんさんぶるスターズ!』の男性向け版『あんさぶるガールズ!』のスマートフォンゲームの配信もスタートした。グリモアも合せて、Happy Elementsは着実に日本での事業を広げている。

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