カンヌ、アヌシーを席巻、「失くした体」(「I LOST MY BODY」)をNetflixで独占配信

『失くした体』

 2019年の世界のアニメーション映画界最大の話題作でジェレミー・クラパン監督の『失くした体』(I LOST MY BODY)が、日本でも手軽に観られるようになる。本作の配給権をNetflixが獲得したことはすでに報じられているが、同社は2019年11月19日より、日本を含む世界184ヶ国・地域で配信をスタートすると発表した。
 発表に合わせて10月3日から、YouTubeにて予告編も公開されている。また邦題も正式に『失くした体』となった。

 『失くした体』は、これまで短編アニメーションの活躍で知られてきたクラパン監督が初めて長編映画に挑戦した。ギョーム・ローランの小説『Happy Hand』を原作に、体から切り離された手が自身の本体を求めてパリの街を彷徨という奇妙な物語になっている。
 手は持ち主に辿りつくまで奇妙な冒険を繰り広げる。同時にナウフェルの過去の記憶へとつながっていく。

 作品はフランス・カンヌ国際映画祭の批評家週間でグランプリを受賞。アニメーション作品としては初の快挙として大きな注目を集める。続いてアニメーション映画祭の最高峰とされるアヌシーでは、グランプリにあたるクリスタル賞、観客賞のダブル受賞と圧倒的な支持を集めた。
 その後も、世界各地の映画祭を席巻し続けている。日本では11月1日から4日までの新千歳空港国際アニメーション映画祭での上映が決まっている。しかしその後の劇場配給はなく、間を置かずに映像配信プラットフォームでいきなり視聴が可能になる。
 Netflixとアニメーションというと、日本ではSF・ファンタジーなどのシリーズもの人気アニメに関心が集まりがちである。一方でNetflixは世界各地の傑作の紹介もしている。これまでにも中国のヒット作『紅き大魚の伝説』といった作品が配信されている。今回の『失くした体』も、そしたNetflixの幅広いラインナップのひとつと言っていいだろう。

Netflix映画『失くした体』(『I LOST MY BODY』)
https://www.netflix.com/jp/title/81120982

監督:ジェレミー・クラパン 
脚本:ジェレミー・クラパン、ギョーム・ローラン
プロデューサー:マルク・デュ・ポンタヴィス
原作:ギョーム・ローラン「Happy Hand」 音楽:ダン・レヴィ
(2019年 / フランス / 81分)

関連記事

アーカイブ

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. 「国際マンガ・アニメ祭 Reiwa Toshima(IMART)」
     アニメとマンガを取り巻く環境の現在、そして未来をテーマに3日間にわたり講演、トーク、シンポジウムを…
  2. アヌシー東京ブース
     東京都に拠点を持つ中小アニメ制作社の海外進出をサポートする「アニメーション海外進出ステップアッププ…
  3. 浄園祐プロデューサー
     2019年5月31日より、『LUPIN THE ⅢRD 峰不二子の嘘』の劇場上映がスタートする。ハ…
ページ上部へ戻る