「魔法少女まどか☆マギカ」外伝で約9年ぶりのTVシリーズ 2020年1月放送開始

『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』

 2011年1月から4月まで全12話でテレビ放送された『魔法少女まどか☆マギカ』が、約9年ぶりに新作テレビシリーズになって帰ってくる。
 アニメ会社のアニプレックスは、新作テレビアニメ『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』を、2020年1月から放送開始すると発表した。MBS、TOKYO MX、群馬テレビ、とちぎテレビ、BS11などでの放送を予定している。アニメーション制作は、旧テレビシリーズ、劇場版を担当したシャフトが担当する。

 作品はテレビアニメ、その後の劇場映画3作品で大ブームを巻き起こした「魔法少女まどか☆マギカ」シリーズのスピンオフになる。『魔法少女まどか☆マギカ』と同じ世界観を共有しながら、新しい主人公とキャラクターで物語を展開する。
 2017年からはスマホアプリゲーム、2019年4月からPCゲームですでに展開されている。旧作のスピンオフであると同時に人気ゲームのアニメ化でもある。

 『魔法少女まどか☆マギカ』は、放送スタートした当初のイメージと実際のストーリーのギャップの大きさで話題を呼んだ。蒼樹うめの創り出した美少女たちが活躍する魔法少女作品に最初は見えるが、実際には容赦ないハードなストーリーを持つSFファンタジーが展開した。物語の深さから作品の読み解きがされるなど、大きなムーブメントを巻き起こした。
 原作は監督の新房昭之、脚本の虚淵玄、キャラクターデザイン原案の蒼樹うめによるユニットMagica Quartet。個性豊かな才能が並んだ傑作だ。

 『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』は前シリーズの世界観を受け継ぐ一方で、スタッフがかなり変更されている。これまで監督であった新房昭之はアニメーションスーパーバイザーに回り、新たに劇団イヌカレーの泥犬が総監督とシリーズ構成を務める。劇団イヌカレーは、これまでのシリーズで美術を中心に世界観の創作を担当していた。
 旧作の脚本・虚淵玄は、主要スタッフにクレジットされない。旧作シリーズディレクターの宮本幸裕が副監督になる。全体に若返りを図りながら、スタッフが大きく入れ替わる。誕生から10年近くの年月を感じさせるものだ。

 『マギアレコード』のテレビアニメ化は業績好調を続けるアニプレックにとっても、新たな試金石になりそうだ。数多くのヒット作を持つアニプレックスだが、その中心は深夜アニメだ。従来であれば1クール、2クールの短期で終わるとのイメージ強いジャンルだ。
 歴史の浅いアニプレックスは老舗のアニメ会社に較べて、20年、30年続く、長寿作品やキャラクターを持たないのが弱点だ。そこで近年は「Fate」シリーズや、「ソードアート・オンライン」シリーズの長期化、多角展開を進めている。
 しかしいずれも他社の原作ゲームや小説があり、アニプレックスが全体をマネジメント出来るわけでない。『魔法少女まどか☆マギカ』はテレビアニメ発の作品だから、よりアニプレックスに直結する。『マギアレコード』のアニメ化は、シリーズをこの先20年、30年続けるための一歩となる。それも見据えてのスタッフ刷新とも言える。

『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』
https://anime.magireco.com/
原作: Magica Quartet
総監督/シリーズ構成: 劇団イヌカレー(泥犬)
メインキャラクター原案: 蒼樹うめ
副監督: 宮本幸裕
キャラクターデザイン/総作画監督: 谷口淳一郎
総作画監督: 杉山延寛・山村洋貴
アクションディレクター: 橋本敬史
メインアニメーター: 伊藤良明・高野晃久・宮井加奈
美術監督: 内藤健
色彩設計: 日比野仁
編集: 松原理恵
CG監督: 島久登
撮影監督: 土屋康次
脚本協力: エルスウェア
音楽: 尾澤拓実
音響監督: 鶴岡陽太
アニメーションスーパーバイザー: 新房昭之
アニメーション制作: シャフト

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