キャラクターCGからリアル系、セルスタイルと表現手法の拡大するなかで、日本のCGアニメーションが国内映像業界で近年その存在感を飛躍的に増している。劇場映画、テレビシリーズのアニメーション作品を手がけるCGスタジオも増えている。
なかでもとりわけ長い歴史を持つのが、ポリゴン・ピクチュアズである。1983年に設立され、90年代以降、日本のCGアニメーションの進展と共に成長してきた。
そんなポリゴン・ピクチュアズの過去と現在にフォーカスした講演が、2月26日、横浜の東京藝術大学横浜校地馬車道校舎で開催される。「「CG ×アニメ」の最先端を創造する『ポリゴン・ピクチュアズ 挑戦の軌跡』」だ。映像表現としてのアニメーションの確立、その進化をポリゴン・ピクチュアズの歴史と最新技術から語る。
登壇するのは、2003年より代表取締役社長を務める塩田周三氏、さらにCGクリエイティブの要であるCGディレクター・片塰満則氏である。片塰氏は東京藝術大学出身で、リンクス、スタジオジブリなどでキャリアを重ねた後に2010年にポリゴン・ピクチュアズに入社、『トロン ライジング』や『山賊の娘 ローニャ』、『シドニアの騎士』、『亜人』など同社の代表作に関わってきた。
塩田氏は「ポリゴン・ピクチュアズ 創造の歴史」とのタイトルでトークの予定。会社の目指してきたことなどが中心となりそうだ。片塰氏は「「亜人」CGによる最新アニメ表現」、最新の制作事情が聞ける。
今回の講演は、東京藝術大学大学院映像研究科と横浜市文化観光局の協力によって実施されている。映像研究科の公開講座OPEN INNOVATIONとして誰でも無料で聴講できる。
講演に先駆けて、劇場3部作とテレビシリーズで話題を呼んだアニメ『亜人』から、劇場版3部作の第1部『亜人 -衝動-』も上映する。映像を併せて体験することで、講演の理解もより深まるに違いない。
聴講は入場無料、当日受付で先着80名となる。スタートは14時だが13時から整理券を配布する。
東京藝術大学大学院映像研究科 公開講座 OPEN INNOVATION
「CG ×アニメ」の最先端を創造する『ポリゴン・ピクチュアズ 挑戦の軌跡』
http://animation.geidai.ac.jp/open2016/
■ 『亜人 -衝動-』上映
■ 『ポリゴン・ピクチュアズ 創造の歴史』
塩田周三(ポリゴン・ピクチュアズ代表取締役社長)
■ 『「亜人」CGによる最新アニメ表現』
片塰満則(ポリゴン・ピクチュアズ CGディレクター)
日時: 2017年2月26日(日) 14時~
会場: 東京藝術大学横浜校地馬車道校舎
料金: 入場無料:先着80名(13時から整理券配布)
主催: 東京藝術大学大学院映像研究科 横浜市文化観光局