2018年にニューヨークコミコン(NYコミコン)の併設イベントとしてスタートした「アニメフェスト」が今年も開催される。主催者のReed POPが発表、出展企業の募集も開始している。
イベントのタイトルは、「アニメフェスト@NYCC x AX」。ロサンゼルスの巨大アニメコンベンションであるAnime Expoが運営に協力するのが特長だ。今年のNYコミコンと同様、10月3日から6日までの4日間開催となる。会場はニューヨークのマンハッタンに面したハドソン マーカンタイル(Hudson Mercantile)となる。
ニューヨークコミコンは、2006年に展示会運営の世界的大手リードグループの主催でスタートした。現在は期間中25万人が参加し、サンディエゴコミコンと並ぶ全米有数のポップカルチャーイベントになっている。
日本アニメについては、2007年から2010年まで別イベント「ニューヨーク・アニメ・フェスティバル」を開催したが、2011年にNYコミコンが吸収・統合した。2018年に新たに日本アニメ・マンガに特化した併催イベントとして「アニメフェスト」が立ち上げられた。しかしこの分野のノウハウが少ないことからロサンゼルスのAnime Expoが運営に協力している。
しかし2018年は開催後に、いくつもの課題が指摘されていた。会場がNYコッミコンの会場であるジャビットセンターからかなり距離があったことで、集客が充分でなかったと出展社から声があがっていた。またチケットをNYコミコンとは別料金としたことで、一般参加者からの不満となっていた。
そこで今回は会場をジャビットセンターから歩いて3分のハドソン マーカンタイルに移す。企業が作品紹介や物販をする展示エリアはNYコミコンのチケットで入場可能とし、イベントエリアのみを別料金とする。大幅な環境改善で、昨年を上回る動員を目指す。
ニューヨークではアニメフェストのほか11月15日から17日までジャビットセンターを会場に「Anime NYC」も開催される。出展企業やコンセプトはアニメフェストと似ているが別イベントで、こちらはクランチロールがスポンサーだ。
クランチロールは8月にシリコンバレーで「クランチロールEXPO」の開催も予定している。アニメ作品や配給会社だけでなく、アニメイベントもファンの獲得を巡って激しい競争を続けている。
アニメフェスト@NYCC x AX
https://www.newyorkcomiccon.com/Anime-Fest-At-NYCC/About/