240万円!中国でナルト等身大フィギュア発売 テレビ東京の現地法人

ナルト等身大フィギュア

 テレビ東京が現地関連会社を通じて、中国でグッズ展開を進めている。この6月にはその目玉となる驚きの商品が発売されることになった。
 テレビ東京の中国現地法人の杭州都愛漫貿易有限公司は、人気アニメ『NARUTO―ナルト―』の主人公・うずまきナルトの等身大フィギュアを発売する。期間限定の完全受注生産で、価格は15万人民元(約240万円)となっている。近年は高額商品もよく売れるとされる中国ではあるが、ちょっとした人の年収すら上回りそうな金額だ。
 ビジュアルのインパクトの強さと驚きの価格で、大きな話題づくりになるに違いない。同時に成熟した中国マーケットの今後を占うものとなりそうだ。

『NARUTO―ナルト―』は、1999年の「週刊少年ジャンプ」で連載をスタートした岸本斉史の描く人気マンガ。単行本の累計発行部数は全世界で2億5000万部を超える。2002年に放送をスタートしたアニメシリーズと合わせて世界中で高い人気を博している。2014年に大団円が迎えたが、現在は次世代のキャラクターが登場する『BORUTO-ボルト-』が、マンガとテレビアニメで展開している。
 テレビ東京はアニメの製作委員会に出資をし、国内ではアニメはテレビ東京系列で放送をしてきた。近年急成長するテレビ東京のアニメ事業は海外ビジネスに負うところが大きく、『NARUTO―ナルト―』はその柱になっている。

 杭州都愛漫は、2017年5月に中国でのアニメグッズの企画開発、商品化ライセンスの窓口の役割を持つテレビ東京の中国現地法人として設立された。自社商品もてがけるが、グッズ市場は競争が激しい。そこで究極の差別化商品、話題づくりとして今回の企画になったようだ。
 それだけに商品のクオリティには万全を期している。フィギュアのためにアニメでキャラクターデザインを担当した西尾鉄也が新たにイラストを描き下ろした。FRP製で高さは166cmになる。
 2019年6月8日、9日に上海新国際博覧センターで開催される日本のフィギュアイベントの中国版「WonderFestival 2019上海」で初お披露目される。これと合わせて、6月8日に予約販売をスタート。7月31日まで受注する。完成品の引き渡しは10月以降となる。

関連記事

アーカイブ

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. 第2回新潟国際アニメーション映画祭
     今年3月に初開催されて話題を呼んだ新潟国際アニメーション映画祭が、2024年3月に第2回を迎える。…
  2. 「アニメーションの表現」
     2023年10月23日から11月1日まで開催されている第36回東京国際映画祭は、昨年より上映本数、…
  3. 『いきものさん』© 和田淳・ニューディアー/東映アニメーション
     日本を代表するアニメーション作家として、いま“和田淳”を筆頭に挙げる人は多いだろう。2010年に『…
ページ上部へ戻る