日米大ヒット「ドラゴンボール超 ブロリー」、5月28日中国公開

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 日本の人気アニメ「ドラゴンボール」シリーズの最新劇場映画『ドラゴンボール超 ブロリー』の中国公開が決定した。2019年5月24日から中国全国公開との告知が始まっている。
 作品は4月13日から4月20日に開催された北京国際映画祭で中国プレミアを実施し、好評を博したばかり。その勢いを全国の劇場でも引き継ぎたいところだ。

 『ドラゴンボール超 ブロリー』は、マンガ家・鳥山明の原作によるシリーズの劇場アニメ第20作にあたる。原作では描かれなかったストーリーに人気キャラクター・ブロリーの登場で、日本では興収およそ39億円の大ヒットになった。
 海外でも大きな反響を得ている。北米では興収3000万ドル(約33億円)超と歴代日本アニメで第3位、世界興収は1億1000万ドル(約121億円)を超える。中国公開決定でさらに数字を上積みすることになりそうだ。

 5月から6月にかけては、これ以外にも日本アニメが登場する。5月18日に石田祐康監督、スタジオコロリド制作の『ペンギン・ハイウェイ』、6月1日には「劇場版しまじろう『まほうのしまのだいぼうけん』」が公開する。
 近年、日本映画の公開本数が増加傾向の中国だが、2019年はさらに加速している。2014年1本、2015年4本、2016年11本、2017年10本、2018年は16本だったが、2019年は4月末まですでに10本に達している。このうち劇場アニメが7本、実写映画が3本。6月1日までさらにアニメが3本加わるというわけだ。
 今年にはいって最も興行収入が大きかったのは、『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』の1億1507万元(約19億円)、続くのが阿部寛主演の『祈りの幕が下りる時』の6669万元(約11億円)になっている。こちらは中国で人気の高い東野圭吾の小説が原作なのが大きな理由とみられる。『ドラゴンボール超 ブロリー』がこれらにどれぐらい迫れるかが注目される。

 日本映画の公開は依然はアニメが多いが、実写映画も着実に増えている。2018年には興収9675元(約16億円)のヒット作『万引きき家族』もある。アニメについてもファミリーキッズ向けだけでなく、深夜アニメ系や未就学児向けとジャンルが広がってきている。日本映画が稼げる作品との認識が中国の映画業界で広がっているのかもしれない。ただし本数の増加と共に、公開しても劇場数が限られたケースもあり、ヒット作とそうでない作品の格差も広がりつつある。
 これ以外にも日本コンテンツに関わりが深い映画の上映も目立つ。東宝も出資する『名探偵ピカチュウ』が5月10日、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』が5月31日にやはり公開される。5月16日には日本アニメでもお馴染みの『ハイジ』のスイス・ドイツ合作実写版が上映開始する。

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