キャラクター関連事業のブロッコリーの2019年2月期通期通期決算が好調だ。売上高59億7500万円と前年比で10.4%増になったほか、利益面でも大きな増益となった。営業利益は5億8100万円(39.3%増)、経常利益は8億3400万円(40.3%増)、当期純利益は5億5000万円(35.8%増)である。
同社の主力商品である『うたの☆プレンスさまっ♪』が好調であった。またトレーディングカードゲーム の『Z/X -Zillions of enemy X』がV字回復したことが、業績を押し上げた。
『うたの☆プレンスさまっ♪』は、イベントにおけるグッズ販売が好調で、ゲームアプリノライセンス収入も貢献した。同作のグッズ売上は、期間中で20億1400万円となった。またブロッコリー全体の売上に占める『うたの☆プレンスさまっ♪』の売上は52.4%に達する。人気コンテンツが会社を支える。
トレーディングカードゲームの売上は6億5700万円。34.6%の伸びとなった。一方でCD売上げは4億6100万円と、18.1%減少した。
単独作品の依存の大きさは、一方でリスクにもなる。ブロッコリーは自社コンテンツの収益多角化を目指すと同時に、新規コンテンツ創出を目指す。当面は『ジャックジャンヌ』『クラッシュ★スターズ』『マルチポイント×コネクション~稜風学園購買部~』が期コンテンツになるが、新コンテンツの企画開発にも積極投資する。2022年には、他コンテンツを拡大することで『うたの☆プレンスさまっ♪』の比率を1/3程度まで下げることを目指す。