Netflixオリジナル、プロダクションI.G製作「B: The Beginning」 18年3月2日配信開始

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 2016年2月25日に、プロダクション I.Gが中澤一登監督のもと製作すると発表していたアニメシリーズが、『B: The Beginning』として2018年3月2日から配信をスタートすることが決まった。12月1日、プロダクション I.Gの親会社IGポートが明らかにした。発表からおよそ2年、期待の作品がいよいよ姿を見せる。
 本作は当初『パーフェクト・ボーンズ』のタイトルで、映像配信プラットフォームの世界的大手Netflixが独占配信するとしていた。プロダクションI.Gと強力スタッフで制作、今回はタイトルを新たに『B: The Beginning』と改題された。

 『B: The Beginning』は、王立警察特殊犯罪捜査課に所属する天才捜査官キース・フリックと凶悪犯罪者ばかりを狙う連続殺人鬼Killer Bを軸に、ふたりが関わっていくことになる陰謀を描く。Netflixらしい犯罪サスペンスとなる。
 監督は『KILL BILL Vol.1』の中澤一登。キャラクターデザインと総作画監督も務める。さらに『リトバスターズ!』などの山川吉樹も監督に加わる。

 ビジネス面でも注目作品となりそうだ。本作は2017年8月にNetflixオリジナルアニメとして発表されている。先頃2018年1月の配信スタートが発表された『Devilman crybaby』と同様、テレビ放送の発表はなく、Netflix独占、全世界同時配信としている。テレビ放送や劇場公開を前提にしない、配信オリジナルアニメと見ていいだろう。
 また作品の製作がProduction I.Gの単独表記となっていることも注目される。製作委員会は使われず、Production I.Gが製作資金を全額出資したことになる。Production I.Gが製作した作品を、Netflixの独占的配信権の購入でサポートするかたちだ。

 オリジナル作品の独占的配信権獲得に豊富な資金を投入すると注目されてきたNetflixだが、これまでアニメについては製作委員会を通じて配信権を得ることが多かった。今回のようなアニメーション制作会社と直接ビジネスをする例は少ない。
 製作委員会を通さない新しいビジネスのスタイルが今後も増えるのか、どういった結果をだすのか。『B: The Beginning』は、その先行ケースともなりそうだ。

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