劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 BD&DVD 100万枚超え

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』

 『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が映画興行に続き、映像ソフトでも空前のヒットになっている。2021年6月16日にアニプレックスが発売したBlu-rayとDVDの合算売上枚数が17日の確定値で100万枚を超えた。
 アニプレックスによれば、映像ソフトの売上げ調査・集計をするオリコンデイリーの6月17日付ランキングで本作のBlu‐ray、DVDの限定版・通常版を合わせた累積売上枚数は107万4170枚だった。発売直後の100万枚越えとなる。

 『鬼滅の刃』は、吾峠呼世晴のマンガを原作にufotableのアニメーション制作で映像化した。2020年10月16日には初の劇場版である「無限列車編」を公開した。これが大ヒットとなり、日本映画史上最高の401億円の興行収入となった。
 ヒット作だけに映像ソフトの売上も期待されたが、近年の映像ソフトの売上は縮小傾向にあるなかでの型破りな数字を記録した。小売価格をもとにした売上の概算は55億円、これは2020年の国内の「日本のアニメーション(一般向け)」全体売上げの2割にも相当する。

 オリコンデイリーの集計によれば、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』売上げは、発売前日の6月15日にはすでに80万枚を超え、16日には17万枚、17日にはさら9万枚を積み重ねた。
 商品は完全生産限定版がBlu-ray(税抜9000円)とDVD(税抜8000円)の2アイテム、通常版もBlu-ray(4000円)、DVD(3500円)2アイテム。合計4アイテムとなっている。完全限定生産版には、声優によるオーディオコメンタリーや劇伴音楽集CD、舞台挨拶ダイジェストや公開記念番組を収録するDVD、特製ブックレット他が同梱されている。
 売上はBlu‐rayが全体の約5割強に対して、DVDも4割強となる。アニメ映画の映像ソフトは近年Blu‐rayが中心になる傾向が強いが、『鬼滅の刃』ではDVDの割合が大きい。DVDユーザーが多い一般層の取り込みに成功したとみられる。通常版販売がコアファンに好まれる限定版の販売を上回っているのも同様だ。

[売上げの概要] 
6月15日
[限定版]ブルーレイ 268,490枚 DVD 115,499枚
[通常版]ブルーレイ 201,895枚 DVD 218,195枚   合計:804,079枚
6月16日
[限定版]ブルーレイ 30,007枚 DVD 20,751枚
[通常版]ブルーレイ 50,881枚 DVD 71,507枚  合計:173,146枚
6月17日
[限定版]ブルーレイ 12,549枚 DVD 8,609枚
[通常版]ブルーレイ 33,609枚 DVD 42,178枚  合計:96,945枚
6月15日~17日 累計:1,074,170枚

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』
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