米国で製作発表「HUMAN LOST 人間失格」ポリゴン・ピクチュアズ劇場映画

「HUMAN LOST 人間失格」

 3月23日、24日、東京ビッグサイトでは大型イベントAnimeJapan 2019が開催され、数々の新作アニメの製作発表がされた。一方、海を越えた米国・シカゴでも、大きな発表が行われた。劇場アニメ『HUMAN LOST 人間失格』である。
 3月22日から24日まで、シカゴのマコーミックプレイスで全米有数の規模を誇るコミックコンベンションC2E2(CHICAGO COMIC & ENTERTAINMENT EXPO)が開催された。22日に特別なステージイベントが設けられ、『HUMAN LOST 人間失格』の製作とスタッフ陣、2019年公開が明らかにされた。

 ステージに登壇したのは、監督の木﨑文智氏、企画プロデュースを務めるスロウカーブ代表取締役の尾畑聡明氏、そしてアニメーション制作をするポリゴン・ピクチュアズの代表取締役・塩田周三氏という豪華顔ぶれ。原案を80年前に発表された太宰治の古典小説とする異色の作品について語った。
 製作発表の場に米国を選んだのは、本作が当初より世界公開を目指すことも理由にありそうだ。またスタッフに『アフロサムライ』でグロバールの知られる木﨑文智監督を起用、そしてアニメーション制作を世界で高い評価を受けるポリゴン・ピクチュアズとする点でも、世界市場を強く意識していることが窺える。日本では東宝映像事業部が配給する。

 今回発表されたスタッフも豪華だ。スーパーバイザーとして『踊る大捜査線』『PSYCHO-PASS サイコパス』の本広克行氏、ストーリー原案・脚本に『天地明察』『マルドゥック・スクランブル』などのベストセラー作家・冲方丁が参加する。
 キャラクターデザインのコザキユースケ氏は『Pokemon GO』のキャラクターで世界の多くの人が知る。コンセプトアートは富安健一郎氏。主人公の大庭葉藏役の声優には宮野真守を起用した。
 
 原案の『人間失格』は、昭和初期の文豪・太宰治の代表作。破壊的な男の人生を描いた傑作小説と知られるが、映画では舞台を医療革命により死を克服した昭和111年の東京にし、大胆にSF世界に再構築する。
 企画のスロウカーブはアニメ関連事業を幅広く展開、2019年1月に初の自社企画のテレビシリーズ『revisions リヴィジョンズ』を世に放った。第2作目の企画でグロバールに向けた劇場映画に挑戦する。
 またアニメーション制作のポリゴン・ピクチュアズは日本最大、そして世界で最も歴史の長いCGアニメーションスタジオである。『シドニアの騎士』、『GODZILLA 怪獣惑星』、『BLAME!』、さらに多くの海外有名作品を手がける。この3月にはテレビシリーズ『Levius -レビウス-』、『空挺ドラゴンズ』、そして本作と次々に新たな作品制作を発表している。

『HUMAN LOST 人間失格』 
配給:東宝映像事業部

原案: 太宰治「人間失格」より
スーパーバイザー: 本広克行
監督: 木﨑文智
ストーリー原案・脚本: 冲方丁
キャラクターデザイン: コザキユースケ
コンセプトアート: 富安健一郎(INEI)
アニメーション制作: ポリゴン・ピクチュアズ
企画・プロデュース: MAGNET/スロウカーブ

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