「サマーウォーズ」公開10周年 “UP DATE”をテーマに作品世界を探求

「サマーウォーズ』公開10周年プロジェクト

 日本を代表するアニメーション監督の細田守。その代表作のひとつである『サマーウォーズ』が、今年で公開から10年を迎える。これを記念した「『サマーウォーズ』公開10周年プロジェクト」がスタートすることが発表された。
 プロジェクトタイトルは《UP DATE》。細田守の数々の作品を扱うスタジオ地図が企画する。スタジオ地図は2016年にも、『時をかける少女』の10周年をテーマに数々のイベントを実施して作品を盛り上げた。2019年も、細田守監督にちなんだ楽しい企画がいくつも飛びだしそうだ。

 『サマーウォーズ』は、高校生の健二が憧れの先輩・夏希からのアルバイトで夏希の実家に行ったことから始まるひと夏のアドベンチャーストーリー。2009年8月1日、全国127館で公開、126万人の動員と興行収入16.5億円のヒットとなった。
 スタジオ地図の齋藤優一郎プロデューサーは、「思えば、今年は細田守監督の初監督作品である『劇場版デジモンアドベンチャー(1999年)』から数えて20年目の年でもあります。この夏、監督の新作はありませんが、僕らはこの『サマーウォーズ』10周年プロジェクトを通して、改めて、多くの皆様と作品を一緒に楽しみ、共有し、そしてテーマでもある<>を行う、沢山の催しや取り組みを行っていければと思っておりますので、この夏も、どうぞ宜しくお願い致します」としている。

 企画のうち第1弾が、早くも明らかになっている。2018年夏に東京で開催され好評を博した「未来のミライ展 時を越える細田守の世界」が、長野県上田市に巡回する。
 細田守監督の創作の試行錯誤を披露した展覧会の巡回は、上田市のみだ。上田市は『サマーウォーズ』の舞台のモデルとなった土地として監督にゆかりが深い。巡回展では、上田市のみの企画として『サマーウォーズ』のオリジナル展示も実施する。

 2019年、細田守監督は最新作『未来のミライ』で、米国アカデミー賞、ゴールデングローブ賞の両ノミネート、アニー賞受賞と世界的にその知名度と評価を高め、幸先のよいスタートを切った。『サマーウォーズ』の10周年は、そんな細田監督の世界を過去に遡って確認するよい機会だ。
 これまでのファンには懐かしく、また新たな視点から作品を楽しむチャンスになる。そして新しい世代には、作品を知るよい機会となるだろう。
 最新情報は、今後『サマーウォーズ』公式サイトにて順次更新される。

『サマーウォーズ』公式サイト
http://s-wars.jp

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