アニメの総合イベントAnimeJapan 2019が、3月23日から26日まで4日間にわたり開催される。アニメ業界が協力して実施するAnimeJapan 2019は今年6回目を迎えるが、その規模はますます拡大しそうだ。期間中の動員は2018年に過去最高の15万2331人に達したが、本年も前回並みの15万5000人を見込む。
とりわけファンから注目されるのは、東京ビッグサイトの東ホール全部を会場としたパブリックデイのメインエリア企業ブースだろう。各企業・団体が人気作品を並べ、制作スタッフや声優・アーティストなども登場する華やかなイベントが繰り広げられる。
2019年はこの出展企業数が163社、そして小間数が1040と過去最高に達した。例年以上の盛り上がりになりそうだ。
AnimeJapan 2019公式サイトでは、メインエリアの会場マップを公開している。さら各出展企業もブース情報を次々に公開しており、その各特設サイトもまとめて紹介している。
2019年のメインエリアマップからは、出展企業の増加と共に、例年になくいくつもの巨大ブースが目につく。2019年最大の単独ブースはブシロードとみられる。同社の発表によれば80小間数を利用した巨大なもので、『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』『バンドリ!』といった人気作品が登場する。
ただしグループ単位では最大勢力は、アニプレックスだ。過去最大とする自社ブースのほか、アニプレックが展開する『Fate/Grand Order』、『マギアレコード』の大型ブースがあり、さらに「ANPLEX公式ショップ」、アーティスト部門の「SAKURA MUSIC」、同じグループ企業のソニーなどがそれぞれブースを持つ。これだけで一ホール分ぐらいはありそうだ。
バンダイナムコグループも、「ランティス祭り2019」や「BANDAI SPIRIT」、「バンプレスト」、「ラブライブ!サンシャイン!」ショップなど複数のブースを出展する。こちらもかなりの規模だ。
TOHO Animationも本ブースと公式ショップの2ブース体制。そのほかやKADOKAWA、エイベックス・ピクチャーズ、NBCユニバーサルなど、映像ソフトメーカーが大きな存在感を発揮する。
一方で新興勢力も積極的だ。今年は新たにDMM PicturesとDMM GamesのDMMグループ、KLab、XFLAG(ミクシイ)などのIT系企業が大型ブースを設ける。一方でCygamesやdアニメストアなど、これまでに大型ブースを持ったことのある企業のブースが目立たない。新興企業が息長くAnimeJapanに関わっていくのかが、課題と言っていいだろう。
AnimeJapan参加2年目となった配信サービス企業Netflixも注目される。2019年も大型出展し、ブース内にふたつのステージを設ける。2日間で10以上のステージ、30人にも及ぶ人気声優が登場するという。
こうしたステージイベトは、2019年のAnimeJapanの一大潮流になっている。新たにROSE RED、OASIS GREEN、COBALT BLUE、KILLER PINKの4つに再編され、大幅強化された公式ステージでは、2日間に48のプログラムが予定されている。
加えて、各企業が自社ブースでのステージを強化している。Netflix以外でも、エイベックス、アニプレックス、Fate Grand Order、東宝、ポニーキャニオン、日本テレビ、AT-X、さらに中国の配信企業Bilibiliなどで10近く、あるいはそれを超えるプログラムを用意する。
アニメファンが映像に加えて体験型のエンタテイメントを求めていることは昨今よく指摘される。そうした傾向は、AnimeJapan 2019にも色濃く現れているようだ。近年になく物販コーナーや限定品の販売が増えているのも、同じ理由かもしれない。
AnimeJapan 2019
https://www.anime-japan.jp/
[メインエリアマップ]
https://www.anime-japan.jp/main/outline/