
「AnimeJapan」を運営する一般社団法人アニメジャパンは、2025年3月22日と23日に開催された2025年のイベントのパブリックデイ総来場者数が15万2400人になる見通しと明らかにしている。前年比で15%の増加になる。これは2024年の前年比32%増に続く拡大である。コロナ禍前2018年、19年の14万人台、15万人台と同様の規模まで動員数は完全に回復した。
AnimeJapanは国内の主要なアニメ事業者が関連作品をブースやステージなどで披露する国内最大の総合アニメイベントとして知られる。2025年は東京ビックサイトの東展示場1ホールから8ホールを使用した広大なスペースに、過去最大の116団体が出展をした。また4つの大型公式ステージでも過去最大の52イベントが実施された。こうした規模の拡大が動員につながったと見られる。
もうひとつ動員に貢献したのが海外からの来場者である。一般社団法人アニメジャパンによれば、来場者のおよそ10人に1人が海外からだったという。実際に現地で参加した関係者からも、例年以上に外国から訪れたファンが目立ったとの指摘も多い。海外でのアニメ人気が「AnimeJapan 2025」の盛況に大きく貢献をした。
AnimeJapanの活況は、来年にも引き継がれそうだ。一般社団法人アニメジャパンは、2025年の閉幕と合わせて、来年「AnimeJapan 2026」の開催決定を発表している。
開催の枠組みは大きく変わらないと見られるが、開催時期が従来よりやや遅くなるのが大きな変更点だ。パブリックデイは 2026年3月28日(土)と29日(日)の2日間、ビジネスデイはその後の3月30日(月)と31日(火)を予定する。これまでは3月第3週をスケジュールしてきたが、3月最終週末に移る。ビジネスデイを含めて、年度替わりの直前を予定する。
もう一点、利用する会場もやや変わるかもしれない。会場はこれまでと同じ東京ビッグサイトと発表されているが、東京ビッグサイトは2025年より順次、大規模改修工事に入っている。AnimeJapanが会場とすることが多かった東展示棟も1~3ホールは2025年7月~2026年3月末まで改修と来年は使用できない見込みだ。4~6ホールについても2026年4月から同年12月末までが改修予定だ。このため2026年は西ホール、南ホールなどの利用も含め、これまでとは違うかたちでの開催が検討される可能性がありそうだ。