バンダイ「ゲキドライヴ」アニメ化 住友商事がカナダ企業と共同開発

「ゲキドライヴ」

 バンダイが展開するカスタム型の小型レーシングホビー玩具「ゲキドライヴ」が日本とカナダの合作でアニメ化されることになった。2019年2月7日、カナダの子ども番組開発・流通企業のネルバナ(Nelvana)は、住友商事と「ゲキドライヴ」のアニメシリーズを共同開発すると発表した。
 2Dと3Dをハイブリッドした長さ11分の全52話を予定する。世界の子どもたちに向けたエンタテイメント作品になる。

 「ゲキドライヴ」は、2016年1月にバンダイから発売された男児向けのレースホビーゲーム。子どもたちは自らがカスタマイズしたレーシンングカーをフリーレーンのコースで走らせて勝敗を競う。国内では店頭イベントなどを通じて子どもたちにアピールしている。住友商事とネルバナは、このアクションとゲーム性の高さに目をつけた。
 アニメ制作にあたっては、「ビーダマン」や「ベイブレード」「アイカツ」などの玩具開発にも携わったゲームクリエイターの藤原茂樹氏が参加、著名な番組プロデューサーAIシュワルツ氏が脚本に、アメリカのアニメーション番組で経験を積んだマイク・マクドナルドが監督になる。さらに米国カートゥーンネットワークの社長の経験もあるスチューアート・シドニーがアドバイザーを務める。国際的なチームでプロジェクトを進める。

 住友商事は国内有数の総合商社として、広く知られている。近年は映像・アニメーションビジネスにも積極的に進出する。これまでに東宝との業務提携、海外事業も熱心で米国のチャーニンググループや中国の大地メディアグループとの共同事業を発表している。
 ネルバナとのアニメ企画開発・共同製作もそのひとつだ。2018年2月に協同での取り組みを発表している。その発表から1年、いよいよと姿を現したのが『ゲキドライヴ』というわけだ。
 アニメ化されれば玩具連動となるため、映像以外のビジネスも拡大する。現在玩具を販売しているバンダイにも恩恵は大きそうだ。番組のリリース時期、メディアなどは公開されていないが、今後のさらなる展開が期待される。

バンダイ「ゲキドライヴ」
https://bandai-hobby.net/brand/geki-drive/

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