大手放送局と小売りチェーンの大手が、キッズ向けのコンテンツ開発で協力することになった。イオンとフジテレビは2018年10月10日に、共同IP 開発事業「じゃじゃじゃじゃ~ン!プロジェクト」をスタートすると発表した。
両社は今後共同プロジェクトにて、1)双方の強みを活かした「子ども向け」文化発信、2)新たなIP 開発とエンターテイメント・コンテンツの創造、3)国内・海外のイベント展開、4)情報発信、PR、5)「子どもの情操教育」、様々な枠組みで取り組む。
開発するコンテンツは、国内だけでなく海外のイオン・イオンモールの拠点で展開。同時にフジテレビのもつコンテンツ制作発信能力とのシナジー効果を期待する。
放送とい強力な発信機能を持つフジテレビと、ユーザーにリアルにつながる商業拠点を持つイオンの強みを活かしたものになりそうだ。
開発するIPは映像作品を核に、放送、配信、商品化、物販、イベントといった幅広い展開を目指す。イオンはそこからライツを中心とした収益を見込む。
プロジェクトの第1 弾が既に決まっている。10月13日から放送開始となる子ども向け情操教育番組『じゃじゃじゃじゃ~ン!』だ。そのコンテンツをイオンが持つ様々なメディアで拡散するという。さらに国内外のイオンの商業施設にて商品を販売、イベントを実施していく。
さらに第2弾は、海外事業を予定している。舞台はカンボジアになる。同国の民間放送局HANG MEAS RADIO & HDTV STATIONと、『じゃじゃじゃじゃ~ン!』を利用したカンボジアの子ども向け情操教育番組の放送を交渉中だ。
海外展開はアジア中心に多くの国外店舗を持つイオングループの強みと言えそうだ。カンボジアをスタートに、今後はさらにベトナムやインドネシア、中国などへの展開を視野に入れている。アジア地域の海外ライツビジネスに注力する。