創業が1975年、44年の歴史を持つアニメーション制作の老舗プロダクションリードが、社名を懐かしい商号に戻す。「株式会社プロダクションリード」を「株式会社葦プロダクション」に変更したことを明らかにした。英文名はASHI PRODUCTIONS CO., LTD.となる。自社公式サイトにて告知している。
同社は1975年に葦プロダクションとして設立された。2007年にプロダクション リードに社名を変更していたが、12年ぶりに葦プロダクションの名前に戻る。葦プロダクションは、社名変更の理由について、親しまれた創業当時の社名に戻ることで、「おもしろい物を創ろう」「楽しい物を創ろう」をテーマに新たな気持ちで取り組むためとしている。
前回の社名変更から10年以上経つが、多くの傑作と伴に知られた葦プロダクションの名前は、いまだアニメ業界で馴染み深い。ブランド力の活用でも効果を発揮しそうだ。
葦プロダクションは現代表取締役の佐藤俊彦氏らが創業。当初は『ブロッカー軍団IVマシーンブラスター』、『超合体魔術ロボ ギンガイザー』などから制作をスタートし、ロボットアニメを得意とした。アニメファンから高い人気を獲得した『宇宙戦士バルディオス』、『戦国魔神ゴーショーグン』といった代表作がある。
一方で、1982年にスタートした『魔法のプリンセス ミンキーモモ』が幅広い人気となった。その後も『アキハバラ電脳組』、『魔術士オーフェン』などのヒット作を生み出している。
しかし2000年代になると経営環境が二転三転した。2001年にバンダイグループの傘下に入ったが、2005年に離脱。2006年にはウィズと業務提携をし、その際に最初の社名変更をしている。この提携も2009年に終了し、現代表取締役の佐藤俊彦氏が株を引き取った。
2018年にはテレビアニメ『Cutie Honey Universe』の元請アニメーション制作などをしている。古い作品には自社が権利を持つ作品も少なくない。社名変更を機会に、今後のさらなる発展も期待できそうだ。
株式会社葦プロダクション
http://ashipro.jp/