「トランスフォーマー」新作アニメがNetflixに Rooster Teethとポリゴン・ピクチュアズ


 「トランスフォーマー」シリーズの新作テレビアニメーションが、2020年よりNetflixで配信されることが明らかになった。番組はNetflixと玩具大手のハズブロそしてRooster Teethが手を組んで実現するものだ。Rooster Teethがプロデュースし、さらに日本のCGアニメスタジオであるポリゴン・ピクチュアズがアニメーション制作をする。
 これまでも多くのシリーズ作品に関わってきたF.J.デサント氏が現場責任者となる。また有力な脚本家が多く参加する。本作は正式タイトルは現在未発表だが、サイバートロンの世界観で、これまでになかったストーリーを展開するとしている。

 「トランスフォーマー」は日本のタカラの玩具が米国に輸出され、独自の世界観で発展した一大ブランド。1980年代から高い支持を獲得してきたが、2007年の実写映画の大ヒットから人気を拡大し、数多くの玩具、映画、テレビアニメーションを展開している。ハズブロはブランドライセンスを統括し、多くの玩具とアニメーション番組を世に送り出してきた。

 アニメシリーズは、1985年の『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』をスタートに、現在まで20作品を超える。制作も東映動画(現東映アニメーション)、葦プロダクション、アクタス、GONZOなど数多くの日本のアニメスタジオが関わってきた。
 近年は、ポリゴン・ピクチュアズ制作の『超ロボット生命体 トランスフォーマー プライム』『トランスフォーマー アドベンチャー』が人気となっている。エミー賞を受賞するなど評価も高い。

 これまでの番組は地上波放送や、カートゥーンネゥトワークやHUBで放送されてきた。しかし最新作では初出を映像配信プラットフォームに移すことになる。現在のNetflixの勢いを象徴するものになりそうだ。またキッズアニメーションでも、映像配信プラットフォームが大きな役割を果たすようになっている。
 また製作に参加するRooster Teethは、米国の新興のコンテンツ企業。現在はワーナー・メディアのグループ企業のひとつだ。

関連記事

アーカイブ

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. 第2回新潟国際アニメーション映画祭
     今年3月に初開催されて話題を呼んだ新潟国際アニメーション映画祭が、2024年3月に第2回を迎える。…
  2. 『いきものさん』© 和田淳・ニューディアー/東映アニメーション
    『いきものさん』の製作で多くの人が驚いたのは、東映アニメーションがそれを担当することだろう。世界的な…
  3. MIFA東京都ブース2023
     東京都がこの10月、11月に、アニメーション分野で海外進出を目指す企業や個人事業主に向けた連続セミ…
ページ上部へ戻る