エンタテイメント商材の卸・流通大手のハピネットが、映像音楽パッケージ部門の事業再編に動く。2月13日、ハピネットは2019年4月1日付で映像音楽パッケージの卸売事業を事業分割、完全子会社の星光堂マーケティングに譲渡承継させると発表した。
星光堂マーケティングは事業吸収・承継後、社名をハピネット・メディアマーケティングと変更する。グループ内での重複事業を解消し、映像音楽パッケージ卸しの中核会社としての位置づけを明確にする。
ハピネットは1969年に玩具の卸・流通会社としてスタート。M&Aによる事業成長に積極的で、2000年代以降は、企業買収で取扱商品分野、事業領域を拡大してきた。
現在はアニメや映画などの映像企画・製作にも携わる。またバンダイナムコホールディングスの持分法適用会社ともなっている。
星光堂マーケティングは、2017年12月に経営破綻した星光堂から2018年3月にハピネットが事業買収をした。映像と音楽パッケージの卸しでは国内最大手である。
一方ハピネットの映像音楽パッケージ部門も強力で、2018年3月期末で346億8700万円の売上がある。両事業が統合されることにより、ハピネットグループの映像音楽パッケージ卸における市場の存在感はさらに大きくなりそうだ。