トムスが米国で無料動画配信サービス開始 「名探偵ホームズ」や「イタキス」など

TMS ANIME

 アニメ製作大手のトムス・エンタテインメント(TMS)が、米国で動画配信を活用した新たなサービスをスタートした。異なる視聴者をターゲットにした2つのチャネルを開設、2018年10月より人気番組を配信している。
 チャンネルはアニメファン向けの「TMS ANIME」と、子ども向けの「TMS KIDS!」から構成している。いずれも無料で誰でも視聴可能だ。

 チャンネルは米国シリコンバレーのベンチャー企業Future Today Inc.が開発した。Apple TVやAmazon Fire TV、そして米国の配信デバイスで圧倒的なシェアを誇るRokuにて、提供される。普及率の高いデバイスを利用することで幅広しユーザーがアクセス可能になる。
 配信番組は「TMS ANIME」が『ばなにゃ』、『聖闘士星矢THE LOST CANVAS冥王神話』、『イタズラなKiss』など。「TMS KIDS!」は『ギャラクシー・ハイスクール』、『モンスターファーム』、『名探偵ホームズ』などになる。いずれも人気タイトルが盛り込まれている。
 さらに今後はTMSの代表作である『ルパン三世』など幅広いコンテンツを追加するとしている。米国のファンがより手軽に作品にアクセスできる。

 TMSのアニメは、これまでもクランチロールなどの有力映像プラットフォームで配信されている。ただし数多くの作品が集まるアニメ専門配信サービスは、個別企業のブランドが沈みがちである。自社名を冠したサービスは、作品の差別化につながる。
 またApple TVやAmazon Fire TV、Rokuといったストーリミングデバイスは、アニメファンだけでない幅広いユーザーに利用されている。これらを用いることで、これまでと異なるファンを掴みたいとの狙いもありそうだ。

関連記事

アーカイブ

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. アヌシー国際アニメーション映画祭
    ■参加人数は史上最大、上映会場拡大で対応  2024年6月9日から15日まで、アニメーション分…
  2. 「窓ぎわのトットちゃん」
     世界最大のアニメーション映画祭のアヌシー国際アニメーション映画祭が、2024年も6月9日から15日…
  3. AnimeCanvas
     2024年5月23日、ソニーグループは都内で「ソニーグループ 経営方針説明会」を開催した。代表執行…
ページ上部へ戻る