2018年10月14日に東京・武蔵野市で開催される第14回吉祥寺アニメーション映画祭が、2018年度のノミネート作品を発表した。全部で12本が選ばれた。セルタッチからCG、ストップモーションまで多彩で、現在のアニメーション業界の状況を反映したかたちだ。
当日は会場で上映もされ、一般部門グランプリ、ギャグアニメ部門グランプリ、優秀賞、特別賞、企業賞などを競う。各賞は14日に会場で発表される。
吉祥寺アニメーション映画祭は、2005年に「吉祥寺アニメワンダーランド」の一環としてスタートした。インディーズシーンで活躍するクリエイターを応援する狙いもある。独自視点の選考には定評があり、映画祭受賞後に話題作となる例も多い。
近年、国内の短編アニメーションにフォーカスしたアワード・コンテストは減少する傾向にある。そうした作品を知る機会や、作家の発表の場としても大きな役割を果たしている。今回もすでに映画祭などで上映されてきた作品だけでなく、新作も見られる。短編アニメーションのファンにもうれしいだろう。
また映画祭は、審査委員の多彩さもユニークだ。審査委員長は編集家の竹熊健太郎氏がこれまでと同様に務める。氷川竜介氏(明治大学大学院特任教授)、津堅信之氏(アニメーション史研究家)らも引き続き審査員を務める。
今年は『ポプテピピック』で脚光を浴びた青木純監督が加わる。青木監督は第3回のグランプリ受賞でもあり、ここでも映画祭の歴史を感じさせる。
さらにコアミックス、STUDIO4°C、スタジオディーン、 プロダクションI.G、タツノコプロと武蔵野と吉祥寺に縁の深いアニメスタジオが審査に参加。ゲスト審査員には、森本晃司氏、笹川ひろし氏と業界の大物も協力する。
会場はJR吉祥寺駅にも近い吉祥寺シアター。17時半スタートとなる。入場は無料だ。
第14回吉祥寺アニメーション映画祭
http://www.kichifes.jp/animation/index.html
[ノミネート作品]
『花とラルバ』 浅野陽子
『マイリトルゴート』 見里朝希
『アステロイド16』 柿崎涼
『蘆屋家の末裔』 吉田惇之介
『T∞ls』 伊藤ありさ
『みつあみの森』 村井野愛
『決戦型光学機兵ミエナイガーZ』 スタジオぽぷり
『タンポポとリボン』 若井麻奈美
『わたしとあさみちゃんとベロベロおじさん』 佐々木恵理
『夜になった雪のはなし』 幸洋子
『性格変更スクール』 関口和希
『ライオンナニーの旅』 端木俊箐