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HBO maxで最も観られた映画ベスト10に「ハウル」や「千と千尋」も
- 2021/6/2
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NetflixやDisney+に対抗し、2020年5月27日にワーナー メディアの定額課金見放題サービス「HBO Max」がスタートした。スタートから一年で有料契約者数は約6400万人にもなっている。競争が厳しい映像配信プラットフォームのなかで、有力サービスの一角だ。
ではHBO Maxでは、どんな番組が観られているのだろう。米国の映像番組情報、マーケティング調査のJustWatchがその実態を報告している。
JustWatchはHBO Maxのスタートから現在までの約1年で最も観られた作品を映画とシリーズ作品に分けて集計した。契約者全体の何%がその番組を視聴したのかを数値化し、ランキング化したものだ。
このうち映画部門ではベスト10のうち、3位に『ハウルの動く城』、6位に『千と千尋の神隠し』が挙がった。『ハウルの動く城』の数値は11.9%、700万人以上が視聴した計算だ。HBO maxは20年春に、スタジオジブリのアニメ映画を北米圏で独占配信すると鳴り物入りで発表している。当初の思惑どおり、強力な集客効果を発揮した。
映画部門で1位になったのは、『ロード・オブ・ザ・リング』の13.1%。このほか5位の『市民ケーン』、7位の『ハリーポッター 賢者の石』、9位『ダイ。ハード』、10位『ジョーカー』と過去の知名度の高い作品が並んだ。
一方新作では、劇場公開と同時に配信を開始した『ワンダーウーマン 1984』が2位、『ゴジラvsコング』が4位に入った。『ワンダーウーマン 1984』の配信は5カ月程度のため、実際には過去一年間で最も関心を集めた映画とも言える。また8位には10代の妊娠と中絶を描いた『17歳の瞳に映る世界』と、批評性の高い映画も健闘している。
知名度の高い過去作が人気を集めるのは、ドラマシリーズも同様である。1位になったのは14.6%となった青春ドラマ『フレンズ』、2位SFドラマ『ドクター・フー』、さらに4位にクライムサスペンス『THE WIRE/ザ・ワイヤー』、6位にファンタジー大作『ゲーム・オブ・スローンズ』、9位に『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』など。
HBO maxオリジナルはスリラードラマ『The Flight Attendant』のみにとどまった。スタートが期間が短く、この分野ではNetflixの後塵を拝している。
日本のアニメはランキングにはなく、アニメーションではワーナーメディアグループのアダルトスイムで放送されている『リック・アンド・モーティ』が3位。シットコムと呼ばれる大人向けのコメディアニメーションが北米で幅広い人気を獲得していることが分かる。
JustWatch https://www.justwatch.com/