文化庁メディア芸術祭 2019年会場は東京・お台場に 会期は16日間に拡大

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 1997年にスタートした文化庁メディア芸術祭は、アニメーションやマンガ、ゲーム、インタラクティブコンテンツ、メディアアートの振興で、近年ますます重要な役割を果たしている。その一方で開催時期、そして受賞作品展の会場が安定していない。
 文化庁は2018年8月30日に2019年に予定する第22回文化庁メディア芸術祭受賞作品展の開催時期、開催場所を発表した。日程は2019年6月1日から16日まで、メイン会場は東京都江東区青海の日本科学未来館となる。2018年の6月13日からスタートより、2週間程度繰り上がる。

 文化庁メディア芸術祭は、2001年から2007年まで恵比寿の東京都写真美術館で開催、2008年からは会場を広げるかたちで六本木の国立新美術館に移り2016年まで実施された。
 それが2017年に開催時期が2月から9月に変更されると共に新宿・東京オペラシティに移動、2018年はさらに6月に時期を変えて国立新美術館に再び移ると落ち着かない。今回はメディア芸術祭では初となる日本科学未来館を会場とする。

 会場の変更には、会期の拡大も関連していそうだ。2002年以降メディア芸術祭の会期は11日間~13日間となっていたが、2019年の会期日数は16日間を予定している。歴代最長となる。これまで会期が短く、なかなか来訪できないという意見も少なくなかっただけに朗報だ。
 一方で、展覧会のニーズの多い国立新美術館は、現在フル回転のスケジュールが組まれている。そこで余裕がある日本科学未来館が会場に選ばれたというわけだ。

 会期延長自体はよいニュースだが、懸念も残る。これまでの六本木、新宿、恵比寿に較べて日本科学未来館のアクセスが悪いことだ。東京・お台場地区自体が、都心の美術館のように気が向いたら足を向けるにはやや不便な場所である。さらに日本科学未来館はどの駅からもだいぶ歩く。
 これまでの会場は美術館や美術展にも対応できる大型ギャラリーだったが、日本科学未来館は美術作品対応の施設でない。メディアアートやマンガの原画、アニメーションの制作素材の展示に相応しい環境を充分に提供できるのかが問われる。今後もさらなる拡大が見込まれるメディア芸術祭だけに、2019年の受賞作品展は試金石となりそうだ。

 8月30日には、第22回文化庁メディア芸術祭実行委員会のメンバーも発表されている。運営委員は、多摩美術大学の建畠晢氏、アニメーション作家の古川タク氏が務める。
 4部門のうちアニメーション部門は5名体制。作品の作り手からは宇田鋼之介氏、西久保瑞穂氏、森野和馬氏、そしてアカデミック分野から横田正夫氏、これにさらに1名が加わる予定だ。
 マンガ部門は北九州市漫画ミュージアム専門研究員の表智之氏、マンガエッセイストの川原和子氏、マンガ家からは白井弓子氏、西炯子氏、みなもと太郎氏となっている。 

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