中国映画興行が好調 過去最高ペースも海外映画は失速

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 中国の映画ビジネス情報のエンタグループ(芸恩網)によると、2018年8月末までの中国国内の映画興行収入が170億元を超えた。
 これは2017年の同じ時期の1億6500万元を上回り、中国の映画市場で過去最高水準になる。伸び率では16%と二桁を超え、中国の映画市場が再び成長軌道に乗っていることを明らかにした。

 しかし米誌ハリウッドレポーターは、中国国産映画の興行が拡大する一方で海外映画の興行収入は低迷したと、前年比18%減の数字と共に指摘している。一方で中国国産映画は46%の高い伸びを見せたという。
 中国市場全体では好調となったが、海外映画の大半を占める米国ハリウッド企業にとっては必ずしも2018年の上半期、夏シーズンは必ずしもハッピーとはいかないようだ。とりわけ昨今のドル高元安も加わると米国の手取りの収益はさらに低くなるからなおさらだ。

 期間中、最も興行収入が大きかった作品は、2018年2月に公開した『紅海行動』である。イエンメンの内戦に巻き込まれた人々を中国海軍が救出するというストーリーが、国内で大きな支持を受けた。興行収入は36億5000万元に達した。
 この後は『唐人街探案2』(33億9700万元)、『我不是薬神』(30億9600万元)、『西虹市首富』(25億2800万元)と国産映画が上位に続く。海外映画は『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の23億9000万元が最高で、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(16億9000万元)、『レディ・プレイヤー1』(13億9000万元)がヒット作だ。

 映画全体では好調だったが、アニメーションに関しては精彩に欠けた。映画情報サイト中国票房で確認できる2018年1月から8月まで公開の中国国産アニメーション は、24本まで達する。しかし人気シリーズ『熊出没』の最新作が興行収入6億500万元と好調だったが、2位の『新大头儿子和小头爸爸3:俄罗斯奇遇记』は1億5800万元、1億元に達しない作品が大半だ。
 ハリウッド作品では『インクレディブル・ファミリー』が3億5400万元、『モンスター・ホテル クルーズ船の恋は危険がいっぱい?!』が2億800万元、『リメンバー・ミー』や『怪盗グルーのミニオン大脱走』と10億元超えが2本あった2017年に遠く及ばない。
 日本アニメは、『映画ドラえもん のび太の宝島』が2億900万元とその人気を見せつけた。しかし、公開自体が8月末までに本作と『メアリと魔女の花』、そして『劇場版 黒子のバスケ LAST GAME』の3本と、2016年、2017年に較べて寂しい状態だ。

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