今敏「パーフェクト・ブルー」今秋全米500スクリーンで上映 米国GKIDSが配給権獲得

『PERFECT BLUE』

 2010年に逝去しながらも、いまなお世界中に人気の高いアニメーション監督・今 敏。そのデビュー作『PERFECT BLUE』が、2018年9月に米国で劇場上映されることになった。映画配給会社GKDSと劇場イベント上映のFathom Eventsの協力で実現する。
 上映はGKDSが、このほど『PERFECT BLUE』の北米の上映権を獲得したことによるものだ。作品の20周年を記念して、9月6日と10日の2日間、全米500スクリーンでの上映イベントを実施する。1日目は英語字幕版、2日目は英語吹替え版と異なるバージョンで、ファンの多様なニーズにも応える。

 今 敏監督は、『千年女優』、『東京ゴッドファザーズ』、『パプリカ』などの映画で世界的に広く知られている。それらの作品は、いまでもベストアニメーション、ベストSF映画などにたびたび選出されるほど高い評価を受けている。海外のクリエイターでも熱心なファンは多い。
 世界で作品が知られるきっかけは、2003年にドリームワークス配給で米国公開された『千年女優』である。その後『東京ゴッドファザーズ』、『パプリカ』も公開された。これが現在の今 敏監督の国際的な認知度につながっている。しかし、それに先立って制作された『パーフェクト・ブルー』は映画祭での上映は多いが、1999年の米国での劇場上映は単館公開のみだった。

 一方GKIDSは、良質のアニメーション映画、子ども向け映画の配給で知られている。アカデミー賞のアニメーション部門に次々とノミネート作品を送りだすことでもお馴染みである。
 近年は日本のアニメに積極的で、『未来のミライ』、『メアリーと魔女の花』、『夜明け告げるルーのうた』などの長編劇場の配給権を次々に獲得している。新作映画に加えて、過去の傑作アニメにも注目する。スタジオジブリの作品は、現在GKIDSがまとめてラインナップする。また湯浅政明監督の代表作『マインド・ゲーム』も、2018年に米国で初公開した。今回の『パーフェクト・ブルー』も、そうした日本の傑作長編を揃える戦略の一環と言っていいだろう。

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