エンタテイメント商材流通の大手ハピネットが、2019年3月期で好調なスタートを切った。2018年8月9日に発表された第1四半期決算で、売上高と利益が大幅な伸びを見せた。
第1四半期の連結売上高は472億4900万円と、前年同期比で34.4%の増加。営業利益も7億6700万円(70.8%増)、経常利益は7億5400万円(92.3%増)、当期純利益は4億3500万円(145.3%増)になっている。
業績拡大の要因は映像音楽事業である。2018年3月1日付で買収した星光堂の音楽映像パッケージの卸売りが加わったためである。映像音楽パッケージ、特に音楽の中間流通市場のシェアが大きく高まり、事業拡大につながった。
売上高は202億9200万円(155.4%増)、営業利益は3億5500万円(297.4%増)である。パッケージ市場自体は近年の縮小トレンドを脱していないが、そうしたなかで進む業界再編や事業集約化を味方につけた。
しかし玩具事業は厳しかった。売上高は130億3700円(3.1%減)、営業利益は2億5400万円(15.1%減)である。バンダイの「HUGっと!プリキュア」や、ハイターゲット向けの「一番くじ」関連商品が好調だったが、玩具事業全体は低調だった。
ビデオゲーム事業は堅調だった。「Nintendo Switch」人気が牽引したハードだけでなく、シフトも好調で売上高は93億8900万円(1.4%増)、営業利益1億200万円(67.4%増)。自社独占流通のソフトの好調も貢献した。
アミューズメント事業はカプセル玩具が堅調で、売上高は前年並みの45億2900万円(0.8%増)、営業利益は3億6200万円(18.9%増)だった。オペレーション効率化が利益を引き上げた。