2018年7月26日、ITベンチャーの持株会社Orchestra Holdingsは株式会社WCSに出資し、資本業務提携で合意したことを明らかにした。出資金額などの詳細は非公表。WCSは世界中のコスプレイヤーが参加する「世界コスプレサミット」の運営で知られている。
Orchestra HoldingsとWCSは資本業務提携を通じて、コスプレの魅力やビジネスチャンスの拡大を目指すという。WCSの持つブランドやグローバルネットワークと、Orchestra HoldingsのIT関連のノウハウを組み合わせることでシナジーを生み出す。
まずはWCSの持つコスプレコミュニティのネットワークとOrchestra Holdingsグループのプラットフォーム開発ソリューションを組み合わせた「コスプレ活動を支援するLIVE配信型新サービス」の共同開発を目指す。
世界コスプレサミットは2003年に名古屋市でスタートした世界のコスプレイヤーの交流イベントである。コスプレ世界一を決めるチャンピオンシップやコスプレパレードなどが人気を集めている。チャンピオンシップは世界のコスプレイヤーの憧れとなっており、2018年には各地の予選を勝ち抜いた30ヵ国・地域以上から代表が送りこまれる。
WCSは2006年から世界コスプレサミットの実行委員会に参加し、イベントの運営をする。またコスプレ関連事業を手掛ける。2016年には人材事業の大手パソナグループも、第三者割当増資を引き受けるかたちで同社に出資している。
Orchestraホールディングスは、2009年にデジタルアイデンティテイとして設立された。ITベンチャー企業。デジタルマーケティングや広告、ウェブサイトの企画・制作、プラットフォーム運営やアプリ開発を幅広く手掛ける。成長戦略としてM&Aを積極的に手掛けるとしている。また新分野への出資にも積極的だ。
世界的に人気のエンタテイメントであるコスプレと、そこにグローバル規模でのノウハウを持つWCSのビジネスの可能性に目をつけたかたちだ。