学生アニメーションの祭典ICAF 今年も国立新美術館で9月22日から4日間

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国内にはアニメーション専攻を持つ大学や美術学校は少なくない。そのなかでは毎年多くの優れた作品が作りだされている。
しかし、学校ごと発表会や作品を厳選した映画祭はあっても、学校を超えて広く作品を観る機会は意外に多くない。2001年から開催されているインター・カレッジ・アニメーション・フェスティバル(ICAF)は、そんな貴重な場を提供する場となっている。全国各地の大学・専門学校が集まり、作品上映をする。2016年は9月22日~25日までの4日間、東京・六本木の国立新美術館にて開催される。上映、トークなどはいずれも入場無料だ。

2016年は全国28校からも参加があり、国立新美術館の講堂と研修室を会場に、まさに朝から晩まで200本あまりが上映される。すでにコンテストや映画祭で受賞経験のある作品も多いが、自分だけの1本を探すのもいいだろう。どれを観ればいいか分からないという場合は、各校が薦める1作品をまとめた各校選抜作品が便利だ。
また期間中は、現役学生の作品だけでなく、2011年から2015年のセレクション上映もある。いまではプロとして働く作家たちの話題作も観ることが出来る。海外作品の紹介もある。「韓国・漫画アニメ最強戦」、「デンマーク・TAWプログラム」である。

「ICAF とらのあな」も実施する。ストップモーション作品でお馴染みの伊藤有壱氏、抽象的な動きを得意とする水江未来氏、テレビアニメでも活躍する りょーちも氏らが持ち込まれた作品を上映、その場で講評するという斬新な企画だ。学生が対象だが、高校生の持ち込みも可能とのことだが、事前の申し込みが必要となる。

また毎年好評を博している、各都市での巡回上映を行われる。11月3日から6日までは新千歳空港際アニメーション映画祭2016内で、その後も金沢、京都、広島、名古屋でプログラムの一部が楽しめる。詳しいスケジュールはICAFのサイトにて確認できる。

インターカレッジ・アニメーション・フェスティバル(ICAF)2016
http://www.icaf.info/

開催日程:9月22日(木・祝)〜25日(日)
会場:国立新美術館3階講堂・研修室

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