SOLA DIGITAL ARTS、ギャラクシーグラフィックス、東映アニメの3社でCGスタジオ新設

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 SOLA DIGITAL ARTS、ギャラクシーグラフィックス、東映アニメーションが共同出資するフルCGアニメーションのスタジオが本格稼働する。東京杉並区荻窪に拠点を構える株式会社TENH ANIMATION MAGICである。
 2017年10月に設立されていた同社が7月1日に公式サイトを本格オープン、スタジオ新設を告知し、いよいよ営業開始した。また3DCG・映像制作、テクニカル・R&D/システム、制作進行・管理など幅広い職種の人材募集も告知している。採用の規模からも、TENH ANIMATION MAGICがかなりの規模のスタジオであることが窺われる。

 スタジオの大きさに加えて、TENH ANIMATION MAGICの経営の枠組みが、CG・アニメ業界から注目されそうだ。公式サイトによれば、同社にはSOLA ENTERTAINMENTが40%、GALAXY GRAPHICSが40%、さらに東映アニメーションが20%出資する。

 SOLA ENTERTAINMENTは、荒牧伸志監督の『Appleseed Alpha』や『スターシップ・トゥルーパーズ レッドプラネット』のCGアニメーション制作で知られるSOLA DIGITAL ARTSの関連会社。SOLA DIGITAL ARTSはCG版『ULTRAMAN』、『攻殻機動隊』の制作に参加する。モーションキャプチャを使ったCGで日本を代表する。
 もう一方の大株主GALAXY GRAPHICSは、2014年にウルトラスーパーピクチャーズとサミーが共同出資した遊技機向けのCGスタジオである。さらに驚くのはここにアニメーション制作の業界大手である東映アニメーションが加わっていることだ。SOLA DIGITAL ARTS、ウルトラスーパーピクチャーズ、サミー、東映アニメーションが、枠を超えて協力するCGスタジオになるわけだ。

 代表取締役社長には、SOLA DIGITAL ARTS代表取締役のジョセフ・チョウ氏が就任。取締役副社長は松浦裕暁氏。松浦氏は、ウルトラスーパーピクチャーズ代表取締役、サンジゲン代表取締役、ギャラクシーグラフィックス代表取締役も務めている。新スタジオのキーパーソンである。またSOLA DIGITAL ARTSの橋本富三郎氏、サミーの友安理象氏も取締役となる。
 スタジオの拠点は、東京都杉並区上荻のインテグラルタワー4F。ウルトラスーパーピクチャーズの各スタジオと同じビルだ。インテグラルタワーには、KADOKAWAとサミー、ウルトラスーパーピクチャーズの3社出資で新設したばかりのCGアニメスタジオENGIも拠点を持つ。アニメスタジオの集積が加速している。

 気になるTENH ANIMATION MAGICの事業は、リアルな表現を駆使した映像、ファミリー向けのフルCGアニメーションといった幅広いジャンルで新たな表現に挑戦するという。そのために各社のアニメーション制作ノウハウを結集するともしている。世界市場を意識した作品作りにも言及する。
 さらに研究開発環境の整備、新たなワークフローシステムの確立も挙げている。世界水準の映像を目標とすることで、従来の枠組みを超えた新しいスタジオが誕生したようだ。

TENH ANIMATION MAGIC
http://tenh-am.com/

設立 2017年10月10日
営業開始日 2018年7月1日
東京都杉並区上荻1-2-1 インテグラルタワー4F

代表取締役社長 ジョセフ・チョウ (SOLA DIGITAL ARTS C.E.O.)
取締役副社長 松浦裕暁 (サンジゲン代表取締役)
取締役 友安理象 (サミー)
取締役 橋本トミサブロウ (SOLA DIGITAL ARTS 取締役)
監査役 祖父江祐介 (サミー)

株主構成
SOLA ENTERTAINMENT 40%
GALAXY GRAPHICS 40%
東映アニメーション 20%

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