サミーがKADOKAWA、グッスマ、USPとNFTサービス開発・運営会社設立

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 遊技機大手のサミーがアニメやキャラクターの有力3社と手を組んで、NFT事業に乗り出す。2022年6月27日、サミーとKADOKAWA、グッドスマイルカンパニー、ウルトラスーパーピクチャーズ(USP)が共同出資する株式会社O-DEN(オデン)の設立が発表された。
 資本金2億5000万円のうち2/3を越える68%をサミーが出資、KADOKAWAとグッドスマイルカンパニー、USPは10%ずつの出資となる。代表取締役社長はサミー取締役の德村憲一氏が就任、サミー主導色が表れている。本社は東京都品川区西品川の住友不動産大崎ガーデンタワーに置かれる。

 新会社の目的は、ブロックチェーン技術を利用した商品やサービスの企画・開発・運用、さらに昨今新たなビジネスフロンティアとして脚光を浴びるNFT(非代替性トークン)の企画と制作、販売までをカバーする。
 サミーはすでにデータの固有性の証明や所有権を明らかにするNFTの持つ利点を活用したビジネスで実績を重ねている。オリジナルコンテンツのNFT商品を販売するECサイト「サミー商店NFT」を開設している。またロックバンドKEYTALKと連携したプロジェクトも進めている。こうした経験を新会社でさらに広げることになりそうだ。

 O-DENの特徴は、大手のコンテンツ関連企業が参加することだ。KADOKAWAは小説・ラノベ・マンガ・アニメ・ゲームなど豊富なコンテンツを持つ。グッドスマイルカンパニーはフイギュアを中心に国内外で日本のポップカルチャーを代表する企業。ウルトラスーパーピクチャーズは、サンジゲンやトリガー、ライデンフィルムなど複数のアニメーション制作会社を統括する。
 こうした有力4社の連携から、どういったサービスやビジネスが生まれるのか。アニメ関連に近しい企業が中心になっていることも、関心を集めそうだ。

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