6月11日から16日まで開催される世界最大のアニメーション映画祭フランスのアヌシーに、昨年に引き続き劇場アニメ『GODZILLA』が姿をみせる。6月15日19時からメイン会場のボリューシアターにて、『GODZILLA 怪獣惑星』『GODZILLLA 決戦機動増殖都市』の2作が連続上映される。
また上映にあたっては静野孔文、瀬下寛之の両監督が渡仏、自らフランスの観客に挨拶をする。海外でもよく知られたゴジラの新作だけに、大きな関心を集めることになるだろう。
アニメ『GODZILLA』は、日本映画史を代表する怪獣キャラクターを国内トップクラスのCGスタジオ ポリゴン・ピクチュアズが初のCGアニメとしたものだ。静野監督、瀬下監督だけでなくストーリー原案・脚本の虚淵玄氏(ニトロプラス)やキャラクターデザイン原案のコザキユースケ氏など実力スタッフが結集している。
当初より3部作の大型シリーズとして計画されており、これまでに国内では『GODZILLA 怪獣惑星』を2017年秋、『GODZILLLA 決戦機動増殖都市』は2018年初夏に全国公開をした。フランスでは2作合わせての上映となる。
アニメ『GODZILLA』がアヌシーに紹介されるのは、昨年に続き2回目となる。2017年はこれから公開する作品を披露する「Working in Progress」で取り上げられて話題を呼んだ。この際も静野監督、瀬下監督はアヌシーを訪れている。今回は、完成した作品をあらためて映画祭に持ってきたかたちだ。凱旋と言ってもいいだろう。
その「Working in Progress」には、本年も日本から2作品が取り上げられる。8月公開の劇場映画『ペンギン・ハイウェイ』、そして10月からNHKでテレビ放送を開始する『ラディアン』である。
『ペンギン・ハイウェイ』は森見登美彦のベストセラー小説をスタジオコロリドがアニメーション制作する。日本から石田祐康監督、キャラクターデザインの新井陽次郎氏らが現地に訪れ作品を披露する。
『ラディアン』は、フランスの少年向けのバンドデシネを原作にNHKがアニメシリーズを製作、Lercheがアニメーション制作をする。岸誠二監督、キャラクターデザインの上江洲誠氏らが登壇する。フランスの作品を日本のクリエイターがいかにアニメとしたかが関心を呼びそうだ。
写真は昨年「Working in Progress」での『GODZILLA 怪獣惑星』の紹介