「ヒカルの碁」中国で実写ドラマ化 2019年夏、愛奇芸で配信開始

『ヒカルの碁』

 近年、中国企業による日本の人気マンガ・アニメ、小説、ゲームの実写化の動きが活発化している。過去数年で多くの作品の実写化権利が中国企業に販売されたとされるが、引き続きそうした動きは活発なようだ。
 中国の大手動画配信プラットフォーム企業の愛奇芸(アイチイー)は、日本の人気マンガ『ヒカルの碁』の実写化ドラマ化権を獲得、制作することを明らかにした。2019年夏から愛奇芸で配信をスタートする。
 発表の場となったのは、5月18日に北京のシャングリラチャイナワールドホテルで開催された愛奇芸世界·大会である。同社の作品と技術を披露するイベントだが、実写『ヒカルの碁』はそのなかで目玉企画のひとつとなった。

 『ヒカルの碁』は、1999年から2003年までマンガ誌「週刊少年ジャンプ」で連載されたマンガだ。小学生・進藤ヒカルが、平安時代の棋士・藤原佐為の霊と伴に囲碁の世界を目指す。原作をほったゆみ、漫画を小畑健がそれぞれ担当する。2001年にテレビアニメ化もされた。
 作品はいずれも日本だけでなく、海外、とりわけアジア地域で人気を博した。それが連載終了から15年を経てのサプライズな発表につながった。

 ドラマを制作するのは、2016年の北京で設立された霍尔果斯厚海文化传媒有限公司。ドラマ『新三国』といったヒット作がある。監督はインターネットドラマで実籍の高い劉暢氏が、担当する。タイトルは、『棋魂』となる。番組を配信する愛奇芸は中国の映像配信の大手、寡占化が進むこの分野でますます存在感を大きくしている。
 また厚海文化の代理としてAKATSUKIがビジネスに加わっている。AKATSUKIは、コンテンツ分野のグローバルビジネスを積極展開しており、そうした成果のひとつになる。

「少年ジャンプ」の人気連載マンガと言えば、日本を代表するエンタテイメントのコンテンツである。それがいま大きな注目を集める中国、そしてこちらもその成長性から関心の高い配信ドラマと、新しい潮流に乗った展開となった。実写ドラマ『ヒカルの碁』は、日本のエンタテイメントの新しい時代を感じさせる作品と言えそうだ。

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