徳間書店が刊行する人気の月刊マンガ誌「COMICリュウ」が、紙雑誌からウェブ専門雑誌に移行する。2018年5月19日、徳間書店が明らかにした。紙雑誌は6月発売の8月号が最後となる。
新しい「COMICリュウ」の詳細は、6月19日(火)発売の8月号、そして公式サイトで発表する。またウェブマガジンのスタートに先行して、同誌連載の人気マンガ『モンスター娘のいる日常』『きのこいぬ』は、7月より「COMICリュウWEB(仮)」にて最新話の無料公開をスタートする。これまでのファンに加えて、より幅広い読者を獲得することになりそうだ。
「COMICリュウ」は2006年9月に、徳間書店が創刊した。2011年6月から12年3月までの休刊を挟みつつ約12年の歴史を持つ。少年・青年層を主要ターゲットに、濃いめの記事も多く、熱心なファンから支持を集めてきた。『アリスと蔵六』『セントールの悩み』『モンスター娘のいる日常』『大正野球娘。』などアニメ化作品も輩出している。
これまでも公式サイトでは、ウェブだけの作品も掲載してきたが、マンガのデジタル化が進む中で全面的なウェブへの移行を決めた。出版元の徳間書店は、2017年3月にカルチュア・コンビニエンス・クラブの出版事業子会社カルチュア・エンタテインメントの子会社となっている。経営体制の変化もドラスティックな戦略に踏み切った背景にありそうだ。
ウェブ移行に合わせて、「COMICリュウ」は、相次いで大きな発表もしている。ひとつは連載中の平尾アウリの『推しが武道館いってくれたら死ぬ』のアニメ化だ。地方で活動するマイナーな地下アイドルを応援する熱狂的ファンを描く人気作である。
さらに2017年にテレビアニメ化もされた今井哲也の『アリスと蔵六』が、1年2か月ぶりに復活する。ウェブ移行後の目玉となりそうだ。
「COMICリュウ」公式サイト
http://www.comic-ryu.jp/