13スクリーン3000席、お台場のメディアージュが2017年2月に閉館

映画ビジネスのニュース

映画興業大手のTOHO シネマズは、2017年2月をめどに東京港区お台場のシネマ メディアージュを閉館することを明らかにした。詳細な日付は今後発表する。シネマ メディアージュは、2000年4月に当時都内最大級のシネマコンプレックスとしてオープン。13スクリーン3034席は、現在でも都内有数の規模を誇る。TOHOシネマズが都内のシネコンから撤退するのはこれが初になる。
シネマ メディアージュは、商業・観光スポットとして人気の高い東京臨海副都心のお台場海浜公園に隣接するアクアシティお台場の中核施設となっている。しかし、近年、都内には大型シネコンの開業が相次ぎ、2006年には近隣の豊洲に12スクリーン1756席のユナイテッド・シネマ豊洲も誕生している。

新たなシネコン開業は、TOHO シネマズでも顕著だ。2014年に日本橋、2015年に新宿と大型施設をオープンした。さらに2017年にはTOHOシネマズ上野(仮称)、そして2018年にはシネマ メディアージュと距離的に近いTOHOシネマズ日比谷(仮称)の開業を予定している。
シネマ メディアージュの閉館はこれらも含めた劇場の効率的な再配置の一環とみられる。TOHOシネマズでは、すでにTOHOシネマズ日比谷(仮)の開発に伴い有楽町地区のTOHOシネマズ有楽町、シャンテ日比谷を2018年に閉館する方針も発表している。同時に東京宝塚ビル内のスカラ座とみゆき座は、TOHOシネマズ日比谷に統合される。
より便利な立地で、より多くのスクリーンの提供を目指すTOHO シネマズの戦略が垣間見える。

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