フジテレビが新たな深夜アニメ枠「+Ultra」 世界視野を目指して3作品発表

+Ultra

 フジテレビが2018年10月より深夜アニメの強化に乗り出す。3月8日、フジテレビは東京・お台場で今後のアニメ作品のラインナップを紹介する発表会を開催した。目玉のひとつとして、秋から新しい深夜アニメの放送枠「+Ultra」をスタートすることを明らかにした。
 フジテレビの深夜アニメ枠では、2011年にスタートした「ノイタミナ」がよく知られている。毎期、新作が登場し、回転の早い深夜アニメのなかで放送枠自体をブランド化することで、知名度を上げることに成功してきた。『のだめカンタービレ』、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』、『PSYCHO-PASS』などのヒット作の数々を生みだしてきた。

「+Ultra」は「ノイタミナ」とは別の新しい放送枠となる。「ノイタミナ」枠の拡大でなく新ブランドを立ち上げるのは、新たなコンセプトを掲げ、それを強く打ち出すことに理由があると見られる。
 フジテレビは「+Ultra」のコンセプトを「海外にアニメカルチャーを広げたい」とする。そのうえで、「高品質で世界基準のアニメを日本だけでなく全世界に向けて発進する」ともする。日本アニメが世界で人気を広がるなかで、当初からグローバルの視点を持ったアニメを中心に揃える。そうした志向は、「+Ultra」のロゴに『AKIRA』などの作品で世界的に知られる大友克洋を起用したことからも窺える。

 10月にスタートする『イングレス』は、まさにグローバル志向を反映している。原作のゲームを開発したNiantic, Inc.はGoogleからスピンアウトしたグローバル企業。ゲーム「Ingress」は世界中で人気を博している。
 19年1月からの『revisions リヴィジョンズ』には大物監督の谷口悟朗を投入。アニメーション制作は『Stand by Me Doraemon』などでCGアニメーションに定評のある白組が担当する。さらの19年4月スタートの『キャロル&チューズデイ』は、総監督が渡辺信一郎、アニメーション制作がボンズ。いまでも世界的に人気の高い『カウボーイビバップ』の組み合わせだ。
 グローバルにアピールする題材、スタッフが目立つが、同時に新しい試みも多い。『イングレス』のアニメーション制作は、深夜アニメ初のクラフター、『revisions リヴィジョンズ』の企画のスロウカーブもテレビアニメ発である。
 さらに『revisions リヴィジョンズ』と『キャロル&チューズデイ』はオリジナル原作、『イングレス』もゲーム自体にストーリーはないためアニメはオリジナルの要素が強い。新たな物語を作る点でも、大きな挑戦をする。

フジテレビ アニメ枠「+Ultra」
http://plus-ultra.tv/
2018年10月放送開始予定(深夜30分枠)
タイトルロゴ&ムービングロゴ ディレクション: 大友克洋
[2018年10月放送予定]

『イングレス』 http://ingress-anime.com/
原作: Niantic, Inc.
監督: 櫻木優平
制作: クラフター

[2019年1月放送予定]
『revisions リヴィジョンズ』 http://revisions.jp/
原作: S・F・S
監督: 谷口悟朗
CG監督: 平川孝充
シリーズ構成: 深見真/橋本太知
キャラクターデザイン原案: 近岡直
メカデザイン: 新井陽平
CGキャラクターデザイン: 白井順
BGコンセプトアーティスト: 白田真人
MattePaintディレクター: 大西穣
美術・設定: 坂本竜
色彩設計: 長尾朱美
撮影監督: 高橋和彦
編集: 齋藤朱里
音響監督: 明田川仁
音楽: 菊地梓
企画: スロウカーブ
アニメーション制作: 白組
製作:リヴィジョンズ製作委員会

[2019年4月放送予定]
『キャロル&チューズデイ』 http://carolandtuesday.com
総監督: 渡辺信一郎
脚本: 渡辺あや
キャラクター原案: 窪之内英策
アニメーション制作: ボンズ
音楽制作: フライングドッグ

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