アニメーション映画賞「こんぷれっくす×コンプレックス」、大藤賞「ルーのうた」毎日映画コンクール発表

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 今年で72回目を迎えた毎日映画コンクールが、2018年1月18日に受賞作を発表した。アニメーション部門では、アニメーション映画賞にふくだ みゆき監督の『こんぷれっくす×コンプレックス』、大藤信郎賞に湯浅政明監督の『夜明け告げるルーのうた』が決まった。
 今回は両賞あわせて19の短編・長編がノミネートされていたが、その中から性格が大きく異なる『こんぷれっくす×コンプレックス』と『夜明け告げるルーのうた』が評価を受けた。2月15日には川崎市のミューザ川崎シンフォニーホールにて表彰式が開催され、トロフィーが贈られる。

『こんぷれっくす×コンプレックス』は、ワキゲにフェティシズムを持つ女子中校生を主人公にした異色作。監督のふくだ みゆきは、アニメーションだけでなく実写映画も撮り、イラストでも活躍する。フラッシュアニメーションで作られた作品は24分もの長さがあり、ストーリーも豊かで、従来のアニメーションのジャンルに捉われない。
 一方、『夜明け告げるルーのうた』は、湯浅政明監督がアニメスタジオのサイエンスSARUと共に作り上げた。こちらもフラッシュアニメーションが制作ツールとなっているが、これまでの常識を覆すダイナミックで大胆な動きは、まさにアニメーションの革新に相応しい。2017年にはフランスのアヌシー国際アニメーション映画祭でクリスタル賞も受賞している。 

 毎日新聞社が主催する毎日映画コンクールは1935年に創設され、国内でも有数の歴史を誇る。アニメーション部門のひとつ大藤信郎賞は1962年に設けられ、現在まで続く最も古いアニメーション映画賞だ。1989年にはさらに日本映画賞が設けられている。
 現在は総合的な評価としての日本映画賞、斬新な表現や革新性を評価する大藤信郎賞といった棲み分けが見られる。

 これまでは日本映画賞は長編作品が多く、短編中編は大藤信郎賞との傾向が強かったが、今回は日本映画賞に短編、大藤信郎賞に長編とサプライズな評価になった。
 しかも、ともに制作手法はフラッシュアニメーション。アニメーション表現の新しい時代を感じさせるの十分だ。

毎日映画コンクール 第72回(2017年)

[アニメーション部門]
■ アニメーション映画賞
『こんぷれっくす×コンプレックス』 (ふくだ みゆき監督
■ 大藤信郎賞
『夜明け告げるルーのうた』 (湯浅政明監督)

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