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TBS・日経・テレビ東京などの配信プラットフォーム ‘18年4月に定額課金新サービス開始
- 2017/12/26
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TBS、日本経済新聞社、テレビ東京、WOWOWなどが開設準備を進めてきた新たな映像配信プラットフォームの概要が明らかになった。4社と電通、博報堂DYメディアパートナーズが出資する株式会社プレミアム・プラットフォーム・ジャパンは、2018年4月より定額制動画配信サービス「Paravi (パラビ)」をスタートする。
12月25日の発表によれば、新サービスは毎月925円(税込999円)で見放題となる。TBSグループやWOWOW、日経/テレビ東京などから番組が多く提供される。また注目されている4K番組の配信も予定する。
プレミアム・プラットフォーム・ジャパンは、2017年7月に新しい映像配信プラットフォームの運営を目指すとして設立された。筆頭株主は東京放送ホールディングスで、第2位に日本経済新聞社、第3位にはテレビ東京ホールディングス、第4位にWOWOWと続く。TBSと日経/テレビ東京グループの主導が見て取れる。
とりわけTBSにとって、注力事業となる。メディアの多角化が進み、映像番組を視聴者の届ける手段として配信の重要性が増している。大手放送局では、日本テレビがHuluで、テレビ朝日がAbemaTVで、この分野に本格的取り組んでいる。フジテレビもFODがあるなど、TBSはこの分野で出遅れ感があった。
今回の「Paravi (パラビ)」は、配信事業の巻き返しとみてよさそうだ。プレミアム・プラットフォーム・ジャパンの80億円という大きな資本金からも力の入れ具合は窺える。
「Paravi (パラビ)」は、スタート時の目玉作品として「ケイゾク」「SPEC」のシリーズ最新作『SPEC サーガ完結篇「SICK’S 恕乃抄」~内閣情報調査室特務事項専従係事件簿~』を独占配信に投入する。アーカイブでは『逃げるは恥だが役に立つ』、『孤独のグルメ』、「ドラマW」など、TBS、テレビ東京、WOWOWの有力番組が並ぶ。
バラエティやニュース、ビジネス番組、文化・教養、さらに音楽ライブや舞台・演劇、スポーツイベントなども揃える。従来の配信サービスに較べて、よりテレビ的な編成になっているのが特長だ。既に競争が激しいとされる動画配信サービスのなかで、こうした差別化で勝ち抜く構えだ。
しかし、動画配信の有力コンテンツであるアニメは、現状でラインナップされていない。株主の一社であるテレビ東京がアニメ配信「あにてれ」を運営している兼ね合いもありそうだ。
一方で東京放送ホールディングスは12月26日に、アニメ企画・制作のセブン・アークスグループの買収を発表し、動画配信でのアニメ活用も掲げた。アニメ作品については、今後の新たな展開を期待することになりそうだ。