ジブリ美術館、アニメーション調査研究の助成対象者募集「色」に関する活動を重点テーマ

学問

 三鷹の森ジブリ美術館を運営する徳間記念アニメーション文化財団が、アニメーションに関する調査研究の活動支援対象者の平成30年度の募集を開始した。国内外で実施される研究活動に最大50万円までを助成する。
 今回は2019年1月末を応募締め切りとして、2月末までに助成対象者を決定する。助成対象に選ばれると、2020年3月末日までに研究成果を財団に提出することになる。研究成果は財団が行う活動や、出版物、Webなどへの掲載などでも利用される。

 この助成はアニメーション文化の理解や発展の一助にするために実施されている。これまでは「アニメ翻訳」や「監督とキャリア」「韓国アニメーション史」「自主アニメ黎明期」「大藤信郎」といった幅広い研究がサポート対象に選ばれている。今回も「理論・歴史」、「制作技術」ほか幅広い研究を対象にする。
 一方で、特に広く求める調査研究として「アニメーションの色」を挙げている。重点分野に言及することはこれまでになく、新たな動きだ。財団によればこれは、現在三鷹の森ジブリ美術館で企画展示「映画を塗る仕事」展を開催していること、アニメーション文化講座「表現の追求“色彩”」の活動をしていることが理由だ。財団の他の活動とクロスオーバーさせたいとの意図がある。

 助成対象者は、大学院修士か博士課程に在籍、進学を予定であること、または大学、研究機関、教育機関などの研究者、博物館や図書館の学芸員・司書、さらに財団が研究活動ができると認めた者と幅広い。
 かつては年齢制限があったが現在は設けられていない。国籍や居住地も問わないが、調査研究発表は日本語でする必要がある。
 選考は厳密で、該当研究活動が選ばれない年もある。平成29年度は対象がなく、平成28年度は臼井直也氏の「学研アニメーションの特徴と教育界に果たした役割に関する一考察―アニメーション作品分析・製作体制分析・作品評価の分析を通して―」が選ばれている。

 助成制度や応募の詳細は、三鷹の森美術館のサイトで確認できる。申請書も同サイトからダウンロードが可能だ。

「アニメーションに関する調査研究活動をサポートします
http://www.ghibli-museum.jp/news/012935/

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