2017年10月23日から26日までJapan Content Showcase2017(JCS2017)が開催された。東京国際映画祭と連動する映画や音楽、アニメーション、テレビ番組の大型国際見本市である。その来場数がこのほど主催者から発表され、前年を上回り過去最高を記録したことが明らかになった。
東京・池袋サンシャインシティと渋谷エクセルホテル東急をメイン会場とした4日間の来場者数は1万9549名、前年の1万8330名を1000名以上上回った。
来場者数の増加は、海外からのバイヤーの増加にも支えられた。国際見本市で重要な役割を果たすバイヤーの登録は1549名とほぼ前年並みであったが、海外からのバイヤーが48ヵ国・地域1022名と初めて千人の大台を超えて、前年比で約10%以上の増加となった。なかでも、南米44%増、ヨーロッパ49増%、中近東100%増と、これまで馴染みの薄い国の伸びが目立った。
今年のJCSは映画祭に先立って開催、さらにこれまでお台場を会場にしていた映画・テレビ番組のTIFFCOM、アニメーションのTIAFが初めて池袋に移動した。これにより、これまでよりも広いブーススペースやプレゼンテーションスペースも確保した。
さらに新たな試みとして番組自体に加えて、企画段階のビジネス強化を打ち出している。ビジネスマッチングを実施し、企画を持つ22社と59社のバイヤーが参加した。商談件数は179件に及んだ。
ビジネスセミナーや講演にも力を入れて、渋谷・池袋の両会場を併せて28のセミナーが開催された。こちらも参加者から関心を集めた。